【鬼滅の刃】罪柱の前罪ちゃん。

七。 ページ8

善逸side

目の前には、尻餅をついている前罪さん。
自然に目線が下にいく。めくれているスカートの中が見えた瞬間俺は鼻血を吹き出し倒れる。俺を心配した前罪さんが駆け寄って俺を覗き込んできた。
その顔は、涙でぐしゃぐしゃで眉毛は下がりきっていて絶景だった。

前罪「だ、だ、大丈夫ですかぁ？！ど、どうしよう？この場合はお医者様？だ、だけどしのぶさんがいらっしゃるし、え、でも忙しいんじゃないでしょうか…？
あ、あの？！私どうしたら良いのでしょうか？！」

…あ！俺に聞いてるのか？そんな所を可愛いです！

善逸「…あの」

前罪「は！はいぃ！なんでしょう？」

善逸「…な、名前を教えて下さい！この後甘味処に行きませんか？！」

激しく喋ったせいで、鼻血はもっと出てくる。だけど、目の前にいるんだ！天使が！禰豆子ちゃんと、同じくらい可愛い人が！

前罪「あ…Aですぅ！！甘味処でもどこでも行きますからぁ！死なないで下さぁい！」

と、言ったAさんの言葉を最後に俺の意識は、なくなった。

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no side

前罪「あ、あうぅ！…しのぶさぁん！助けて下さいぃ！善逸さんが死んじゃいますう！」

胡蝶「あらあら、大丈夫ですよAさん。彼は、死にません。ただ少し、興奮しすぎて気絶してしまっただけなので。」

フワリと、前罪に呼ばれた胡蝶が現れ、取り乱している前罪を落ち着かせ善逸をベッドに運んだ。

前罪「大丈夫でしょうか…？善逸さん。私を見たから、倒れてしまったんですよね…？わ、私嫌われてしまったんでしょうかぁ？…ど、どうしよう、アオイさんと炭治郎さんに二人を連れ戻すと言ってしまいましたぁ。
やっぱり、私皆さんのお役に立てません…。」

と、言いながら泣き始める前罪に

胡蝶「そんなに心配しなくて良いんですよ？
善逸くんは、あなたの声を聞きつけて全力で走ってやって来たのです。嫌いだなんて、微塵も思っていませんよ。」

前罪「ほ、本当ですかぁ…？
本当だったら、とっても嬉しいですぅ。私なんかのために、病み上がりなのに走ってきたくれて。起きたら、お礼言わなくては、いけませんね。」

落ち着き、涙が止まる前罪にホッとする胡蝶。
勿論、胡蝶は善逸が前罪の声を聞いた事も、全力で走ってきた事も知らないが、彼女はわかるのである。
母の様な彼女だからこそ。









＿＿＿母の様に慕う姉がいた彼女だからこそ。

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