十二。 ページ13
炭治郎side
煉獄さんの匂いがだんだん朝日に溶けていく様に消えていく。顔は、何かを成し遂げた後のスッキリとした、満足した顔だった。
前罪「…っ煉獄さぁん！！…いやぁ、いゃ
…すみませぇん。私が…遅かったばかりに…！すみません…すみません…！！
…っう…うわあああああ！！あああああ！！」
前罪さんが煉獄さんに縋り付く。二人が一緒にいるのは一回しか見たことないけど、あの時感じた様に本当に仲が良かったんだ。懐かしい家族の様な匂いがする。
善逸「汽車が脱線する時…煉獄さんがいっぱい技を出してさ。車両の被害を最小限にとどめてくれたんだよな。」
炭治郎「そうだろうな」
善逸「死んじゃうなんて…ほんとに上弦の鬼が来たのか？」
炭治郎「うん」
善逸「なんで来んだよ上弦なんか…
そんなに強いの？そんなさぁ…」
炭治郎「うん」
煉獄さんの凄さや新たな壁を感じてしまい言葉が出てこない。
炭治郎「悔しいなぁ、何か一つできるようになっても、またすぐ目の前に分厚い壁があるんだ
すごい人はもっと先で戦っているのに俺はまだそこに行けない
こんな所でつまずいているような俺は、俺は…
煉獄さんみたいになれるのかなぁ…」
善逸は涙を流し続けていて…
伊之助「弱気なこといってんじゃねえ！！
なれるかなれねぇかくだらねぇこと言うんじゃねえ！！信じると言われたならそれに応えること以外考えんじゃねぇよ！！
死んだ生き物は土に還るだけなんだよ、べそべそしたって戻ってきやしねぇんだよ！
悔しくてもなくんじゃねえ！！
どんなに惨めでも恥ずかしくても生きてかなきゃならねぇんだぞ！」
伊之助はちゃんと煉獄さんから言われた事をわかっているんだ。俺も泣いていちゃ駄目だと分かっているけど、涙が止まらない…。長男なのに…
前罪「…皆さんなら…煉獄さんの言う通り
柱にだってなれちゃいますよ…。頑張って生きていけますよ…！大丈夫です、煉獄さんが信じた若い芽を摘ませませんよ…！！
私だって皆さんを守れるようになります！
だから…今だけは泣いていていいんです…。泣いて泣いて泣き疲れて、それから歩き出せばいいんですから…。」
前罪さんは善逸と伊之助を抱きしめる。
前罪「炭治郎さんも…泣いていいんですよ？」
俺も前罪さんに抱きしめられる。暖かくて、優しくて、哀しくて…。
炭治郎「…っ！あああぁ！！」
前罪さんから母さんの様な匂いがして…あの日常を思い出してしまって子供の様に泣いてしまった。
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ナタの。(プロフ) - もももさん» 私の性癖をガン積みにしたキャラを好きって言ってくださる方がいるなんて！！応援ありがとうございます！頑張って更新します！！ (2020年8月13日 13時) (
レス) id: 7ef3fe0337 (このIDを非表示/違反報告)
ももも - 夢主ちゃんのキャラ好きです！応援しています！無理のないペースでの更新頑張ってください！ (2020年8月13日 11時) (レス) id: 4a1653dca6 (このIDを非表示/違反報告)
ナタの。(プロフ) - 月の狼さん» ああああああありがとうございます！！わざわざコメントして下さり光栄です！！山積みの課題を無視しつつ頑張りたいと思います！！ (2020年4月25日 3時) (レス) id: 7ef3fe0337 (このIDを非表示/違反報告)
月の狼 - ちょぉぉぉ面白かったです更新頑張ってください！ (2020年4月24日 16時) (レス) id: 8520cb345b (このIDを非表示/違反報告)
ナタの。(プロフ) - みづきさん» あ、やばい！！めっちゃうれしいです！ありがとうございます、これからも頑張りますね！ (2020年1月26日 15時) (レス) id: 7ef3fe0337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナタの。 | 作成日時：2020年1月23日 21時
