あなたと私と見習いと。【鶴丸国永】 (ページ43)

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４０話手入れページ43

鬼が消滅した直後。

視界がぐらりと歪んだかと思うと私の体はなすすべもなく倒れた。

椿side

Aはやっぱりすごい審神者で刀剣女士なのだと痛感した。そう思っていると、Aがぐらり倒れる。

私自身も手を出すのが遅く、間に合わない……そう思った時、走ってきた、Aの薬研兄がAを抱きとめた。

薬研「悪かった……A……。椿…だよな。中に入れよ。椿の刀剣男子も。」

椿「ありがとう薬研兄。」

薬研「嗚呼、……あと、俺のことは薬研でいいぜ。」

椿「わかった。薬研。」

中に入ると、Aの光忠によって大広間に通された。

時間が経つにつれて、Aの刀剣達がたくさん集まってきた。

暫くして、こんのすけが来た。

こんのすけ「大変申し訳ないのですが、大切なお話が、椿様とA様の刀剣の方々にあります。A様と鶴丸様が目を覚ますまで、椿様はこちらにいてもらってもいいでしょうか。」

椿「大丈夫だよ。……それなら、みんなはお母さんの所に戻った方がいいね。」

そう。私の連れてきた刀剣達はみんな母の本丸の刀剣男子。私の家族のような存在だった。

こんのすけ「はい。……皆さんは私が送りますので。」

椿「わかった。よろしくね。」

こんのすけ「はい。おまかせください。」

私はこれが、きっとお母さんの刀剣達との別れだとなんとなく勘づいていた。