35話 舞う赤と舞う白 ページ38
貴方「みんなは傷つけられない。」
鬼「だとしても、そいつらはお前を傷つける気だぞ?」
貴方「私はどうなってもいい!みんなは必ず私が救ってみせるわ!」
鬼「お前一人に何が出来る。」
時間遡行軍、そして刀剣達が私一人に向け刀を構えた。
貴方「さあ、かかってきなさい!」
私は私に襲いかかってくる時間遡行軍を倒し、刀剣達はかわし続けた。
貴方「っく……」
大太刀に押され、耐えているときだった
貴方「…あ…ぐっ……」
背中を短刀で刺された
後ろを見れば
貴方「や…げ………ん……」
闇堕ちをした薬研が私の背中を短刀で突き刺していたのだった。
鬼「どうだ。仲間に刺される気分は」
鬼はゲラゲラと笑っている。
鬼「さあ、死んでもらおうか宵彼岸」
貴方「私は、…鶴宵想紅華銘A……よ…」
鬼「死んだらなんだろうがどうでもいいだろ!」
鬼は大太刀と薬研に攻撃を受けていて動けない私に刀を振り上げた。
私はぎゅっと目をつぶる。
次の瞬間だった。
背中の刀が抜かれ、大太刀が私の刀にかけていた重さが消えた。
そして、大好きな香りに包まれる。
私はゆっくりと目を開いた。
鶴丸「待たせたな、A。あとは俺に任せろ。」
鶴丸は私に笑いかけると、私を抱きしめたまま返り血と鶴丸の血で赤く染まった外套を翻し、片手で鬼の刀を抑えた。
188人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:乃華龍 | 作成日時:2018年2月12日 0時