２４話 事の元凶は…？ ページ26
ある日の夜の出来事だった。
鶴丸が私を起こした。
鶴丸「こんな時間に…しかも睡眠不足なのを知って起こしてすまん。……だが、ちょっと来てくれ。」
貴方「大丈夫よ。…わかった。」
私は鶴丸に手を引かれて青江部屋の近くまで早足で連れていかれた。
そして、廊下に身を潜め青江部屋の戸を眺めていると、スっと戸が開き郁人が出てきた。
その直後に青江が夢にうなされ始めたのだ。
郁人は、審神者部屋の隣の見習い部屋に戻っていった。
私は、あっけに取られていたが鶴丸とともにそっと青江部屋に入るとうなされる青江の手を取ってただひたすらに「大丈夫。」と声をかけた。
青江が落ち着いたところで私たちは青江部屋を出ると、一旦大広間に行った。
審神者部屋に戻ろうかと思ったが、万が一郁人が事の元凶だった場合に聞かれるとまずいと思ったからだ。
貴方「郁人が事の元凶………ってこと……よね。」
鶴丸「見た感じそんな様子だな。実は昨日も同じようなことがあってな。昨日は歌仙だった。」
貴方「そして、昨日歌仙が闇堕ちしかけた。」
鶴丸「その通りだ。」
貴方「確証を得たい所ね。」
鶴丸「どうやってやるかだな。」
貴方「………明日の夜。私が郁人と寝てみる。」
鶴丸「っ……Aそれで何かあったら……」
貴方「大丈夫よ。私は本霊。堕ちかかったとしても帰って来れるし、今の私にはみんながいる。どんなに苦しくても必ず戻るから。………でも、もし危なかったら私を起こしてほしい。お願いしてもいい？」
鶴丸「もちろんだ。Aは俺が絶対に守る。」
貴方「ありがとう。」
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作者名：乃華龍 | 作成日時：2018年2月12日 0時
