05:不要残業 ページ7
朝が来て、起きてご飯食べて、行きたくもない学校へ登校して、一限だけ授業を受けて、柚宇さんと出水の三人で、ボーダー本部へ向かう。
そして、遠征部隊の太刀川隊、冬島隊、風間隊で連携とかの訓練して、迅さんとも個人で戦って、負けて、夕方になって解散となった。
朝の時間帯は隊員達も少ないからちょうど良いらしい。で、ここまでは良い。なんて面倒なことはなかったから。
訓練が終わって、私は隊室で勉強する。カチ、カチと時計の音とシャーペンがノートを滑る音。そこに、ヤツが来てしまったのだ。
扉が開く音が鳴ってそちらに目を向けると、まぁ、それなりに見慣れた姿。
「…三輪」
嫌そうに眉をひそめる三輪秀次。彼とは腐れ縁のようなもので、正直、仲は良くはない。
三輪「…お前だけか?」
「そうだけど。何の用?」
あ、ちょっと喧嘩腰になったかも。なんて、思ったが三輪は気にはしていない様子で続ける。
三輪「…城戸司令に書類の回収を頼まれた」
「あー遠征のかな?」
三輪「…あぁ」
「…ちょっと待って探すから」
入り口で微動だにしない三輪。タイミング悪すぎなんだよ。
隊長の太刀川さんは誰かとバトりに行って、それに連行された出水、用事があると言って帰った唯我、柚宇さんも新作のゲームをコンプリートすると言って帰っちゃったし。
「あっこれ、か…」
三輪「見つかったか」
「…ごめん、まだ書けてないからちょっと待って」
そう言って、太刀川さんの代わりに書き始めた書類。上層部の人間もまともに業務出来ないって理解しているから、代わりに書類を作成しても怒られることはない。私は、ね。
出水の「うわ、珍しいな」と、扉の方から声がした。
187人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう - 続き気になるー!本当に面白いです!できれば更新していただきたい。 (3月17日 19時) (レス) @page29 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - ここで終わるのはもったいない…続き、気長に待ってますから (8月11日 14時) (レス) @page29 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
Doll(プロフ) - 嫌だ! (2018年12月21日 14時) (レス) id: 637c8a3b3d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋イノラ猫 | 作成日時:2018年9月2日 0時