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01:輪を乱す ページ3

12月上旬。


チャイムが鳴り、終わりの号令がかかり、授業が終わる。すると、先程までシンとしていた筈なのに、ガヤガヤと騒がしくなる教室。

あと、一限頑張れば昼休みとなり、私は早退できる。そう考えれば次も頑張れる。いや、頑張りはしないけど。

諏訪さんに押し付けられた推理小説を渋々読み進める。私が、特に趣味がないと言う話をしたら「読め読め」と何冊か勧められたのだ。

私が珍しく読書に没頭しようとしていた時、クラスの女子に声をかけられた。



「西野さん今度のクリスマス会、参加する?」

「…え、」

「ほら、クラスグループに送ってたやつ。西野さんだけ返信なくてさー。で、どうする?ほとんど参加──「あーパス」…えっ?」

「だから、パス。私は参加しないから」

「あー、用事あった?ボーダーの任務とか」

「いや?別にないよ。ただ、面倒じゃん、そういうの」



ここでバサッと会話を終了させ、小説に集中した。コソコソと、クラスの奴らが何やら話しているようだが、私には関係無い。興味なんてもんはない。あるわけない。







スパンッ!と頭を叩かれ、ムッとして上を見上げた。結構良いとこだったのに。だが、授業が始まっているのなら、仕方ない。先生もこれが仕事だ。



「え、出水?何で?」

出水「は?お前頭大丈夫か?」



私の頭を叩いたのは教師ではなく、隣のクラスの男子、出水公平で、同じ隊に所属するシューターだ。が、何故?



「授業は?」

出水「…時計、見てみろよ」

「……うわーお昼じゃん」



いつの間にか一時を過ぎており、お昼休みの時間帯だった。四限目は、確か化学の授業で担当の先生はかなり緩いことを思い出し、一人納得する。



出水「ほら、早く行くぞ」

「へいへい」



借りた本を鞄に入れてガタッと音を立て、立ち上がる。そして、そのまま教室を出てボーダー基地へ出水と二人で向かった。

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ゆう - 続き気になるー!本当に面白いです!できれば更新していただきたい。 (3月17日 19時) (レス) @page29 id: 619c9e8827 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - ここで終わるのはもったいない…続き、気長に待ってますから (8月11日 14時) (レス) @page29 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
Doll(プロフ) - 嫌だ! (2018年12月21日 14時) (レス) id: 637c8a3b3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋イノラ猫 | 作成日時:2018年9月2日 0時

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