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風磨「怖かった？なにが？」
「なにがって…そんなの…決まってるじゃん。受け入れてもらえないことが怖かったの！！」
風磨「受け入れてもらえないって、なんだよそれ」
「目が見えないのは普通じゃないから、私のそばにいたらきっと大変だから、受け入れてもらえないんだよ」
風磨「何言ってんの」
「高校転校してすぐに目が見えなくなって、その頃から別に親に愛されてた訳でもないし、いないも同然だったけど、一応両親としていろいろしてくれてたんだよ」
「でも、目が見えなくなった途端、もうお金かけたくないって、迷惑って、普通じゃない娘なんかいらないって私を簡単に捨てたんだよね」
「だから、もう嫌だったんだよ、目が見えないことで受け入れてもらえないのは。色が見えないってだけでも色々あったのにさ」
私は笑いながら言った
風磨は何も言ってこない
顔を見るのが怖くて風磨の方を見れない
冷たい風が吹いて冷たくなった私の頬に
風磨の手の甲が触れた
風磨「冷たくなっちゃったな」
「風磨の手も冷たいよ」
風磨「俺、その色好きだよ」
「え？」
風磨「明るい茶色みたいな目の色、すげー綺麗だと思うよ」
色が変わってしまった私の目を見ながらそう言った
「風磨「俺はお前の親とは違う」
「え？」
風磨「お前を今まで非難してきたやつとは違うし、目が見えようが見えなかろうがお前はお前だろうが」
風磨「忘れたのか？俺はお前が色が見えないって知った時だって受け入れただろ」
ちゃんと覚えてる
なんの抵抗もなく受け入れてくれたことを
でも期待しちゃダメだって思ってたから
風磨「ま、どうせお前のことだから期待しちゃダメだとか思ってたんだろ？」
「どうしてそれ」
風磨「お見通しなんだよ、ばーか」
「うるさいよ」
風磨「目が見えないのは普通じゃないから、自分のそばにいたら大変だからってそれなんか前も聞いたことある気がする」
「そうだっけ」
風磨「お前変わってないんだな」
「変わってないよ」
風磨「綺麗になったけどな」
「冗談やめなさい、菊池くん」
風磨「何その呼び方気持ちわり」
「うるさいわよ、菊池くん」
風磨「やめろ」
風磨は声を出しながら笑った
風磨と笑い合えた
嬉しかった
一緒に居られなかった分を埋めていくように長話をした
この時間が止まればいいのに
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あかねこ - べいくさんの作品すごく面白いです！ (2020年12月28日 11時) (
レス) id: 14cacb4dbc (このIDを非表示/違反報告)
べいく。(プロフ) - りんさん» そんなふうに言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。その言葉で頑張れそうです。頑張ります！！ (2019年7月5日 19時) (レス) id: c521bbceb9 (このIDを非表示/違反報告)
りん - お話とっても面白くて、最初から一気に読みました。切なくなったり、キュンとしたりととても心揺さぶられて、いいお話だなと思いました。べいくさんのペースで頑張って欲しいと思います。応援してます！ (2019年6月19日 23時) (レス) id: 8fc4483935 (このIDを非表示/違反報告)
べいく。(プロフ) - 藍さん» 本当に本当にありがとうございます。気持ちがすごく焦っていたのが、藍さんのコメントで落ち着きました。そんなふうに言ってくださって本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2019年4月20日 21時) (レス) id: c521bbceb9 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 話を読みはじめてからは、更新が楽しみでした。これからもべいく。さんのペースで更新お願いします！これからも楽しみに待ってます。 (2019年4月20日 13時) (レス) id: 01c0751298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べいく。 | 作成日時：2018年11月23日 19時
