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佐藤くんに言えないままもう何週間も経った
言えるはずないよ…もうやだよ…
でも何故か今、風磨と佐藤くんと佐木崎さんと私で横浜にいる
佐木崎さんがこの間の飲み会楽しかったからとグループデートのようなものに誘われた
だからてっきり佐藤くんと上手く行ったのかと思ったけど
佐木崎さんの狙いは佐藤くんではなく風磨だった
そんなものにひょこひょこ来ている私もどうかと思うけど
風磨がいたから来たんだ
なのに私の前を歩く風磨と佐木崎さん
距離近くない？
でも私の横を歩く佐藤くんはただ俯いてるだけで何も言わない
私はなんて話しかけていいかわからないから横浜の風景を眺める
勝利「Aさん」
「は、はい！」
勝利「え、」
佐藤くんは私のあまりの驚きように笑った
「ご、ごめん、心の準備をしてなかった」
勝利「話しかけられるのに心の準備どうやってするの」
「あ、確かに」
また、笑った
「よかった」
勝利「なにが？」
「佐藤くん俯いてばっかりだから、何かあったのかと思ったけど、元気そうでよかった」
勝利「ごめん、ありがとう」
前を向くと佐木崎さんと目が合った
佐木崎さんは私を睨んでた
佐木崎さんは私のことを見ながら
早く佐藤くんに言えと諭すように
首を佐藤くんの方に揺らした
「で、も」
すると佐木崎さんに腕を掴まれて佐藤くんや風磨の後ろに連れていかれた
桃「はやくして」
「もう少し待ってください」
桃「もういい」
「まって、「あそこのお店行きましょ！」
私が声をかけた瞬間、声を遮られた
雰囲気のあるカフェに入った
風磨の隣に座るのはやっぱり佐木崎さんで
こんなに近くに風磨がいるのにすごく遠い
風磨がブラックコーヒーを頼んだから
私もブラックは苦手だけどブラックコーヒーを頼んだ
ただ少しだけでも近づきたくて
テーブルに並んだそれぞれの飲み物
私と風磨のは同じもの
何故かそれだけなのにすごく嬉しかった
それなのに…
佐木崎「ってかすごいよね、Aさん」
「なに、がですか？」
佐木崎「目、色も見えなくて片目も見えないのに普通に生活できてて」
「あ、ちょっと」
一瞬にして風磨の顔が変わった
空気も
温度も
冷たくなった気がした
知られたくなかった
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あかねこ - べいくさんの作品すごく面白いです！ (2020年12月28日 11時) (
レス) id: 14cacb4dbc (このIDを非表示/違反報告)
べいく。(プロフ) - りんさん» そんなふうに言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。その言葉で頑張れそうです。頑張ります！！ (2019年7月5日 19時) (レス) id: c521bbceb9 (このIDを非表示/違反報告)
りん - お話とっても面白くて、最初から一気に読みました。切なくなったり、キュンとしたりととても心揺さぶられて、いいお話だなと思いました。べいくさんのペースで頑張って欲しいと思います。応援してます！ (2019年6月19日 23時) (レス) id: 8fc4483935 (このIDを非表示/違反報告)
べいく。(プロフ) - 藍さん» 本当に本当にありがとうございます。気持ちがすごく焦っていたのが、藍さんのコメントで落ち着きました。そんなふうに言ってくださって本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2019年4月20日 21時) (レス) id: c521bbceb9 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 話を読みはじめてからは、更新が楽しみでした。これからもべいく。さんのペースで更新お願いします！これからも楽しみに待ってます。 (2019年4月20日 13時) (レス) id: 01c0751298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べいく。 | 作成日時：2018年11月23日 19時
