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逃げるように外に出て駅まで走った
「...なに、今の」
心臓がうるさいくらい音を立てたのは
走ったからだったのか
佐藤くんのせいだったのか
私の心臓はなかなか鳴り止まなかった
電車に揺られて窓の外を眺めている時も
頭の中で繰り返される
佐藤くんの言葉
�牴供�Aが好き��
酔っ払ってたからだったのか分からないけど
涙が溜まった目で笑いながらそう言った
それと同時に
佐木崎さんと、2人でいる風磨のことも頭に浮かんだ
何をしてるんだろう
どこにいるんだろう
家にまで行ったんだろうか
風磨に触れないで欲しい
でもそれは私も言えることじゃなかった
私は佐木崎さんの好きな佐藤くんに触れた
キスまでされてしまった
それなのにそんなこと言える立場じゃないんだ
苦しくて涙が出そうになった
佐藤くんの気持ちは嬉しいのに悲しくて
あの切なそうに笑う佐藤くんの顔が何度も浮かんだ
家に帰ってお風呂に入って
ベットに寝そべっても
頬に触れた唇の感触が忘れられなくて
忘れられないのと裏腹に風磨の顔も浮かんで
結局全然眠れなかった
次の日起きたのは11時
初めてこんなに遅くまで寝ていた
思った以上に動揺してたんだと思う
携帯を確認すると風磨からの不在着信があった
私は躊躇いながら掛け直した
「...もしもし」
風磨「おはよう」
「電話、出れなくてごめん」
風磨「いや、ほったらかして帰っちゃったから心配でかけただけだから」
佐木崎さんの方が優先みたいな顔して
帰ったくせに何を心配してるの？
「なんで風磨が心配するの？」
風磨「いや、その「風磨くん、何してるの〜」
電話の奥から聞こえたのは佐木崎さんの声だった
どうして一緒にいるの？
風磨は佐木崎さんがいながら私の心配をしてた？
そんなの嬉しくない
そんなことと望んでない
「佐木崎さんそこにいるんだ」
風磨「昨日家に送ってこうかと思ったのに、家の場所わかんないとか言って、俺の家に連れてくることしか出来なかった」
私もまだ家に行ったことないのに
風磨「A？」
「もういいよ、心配なんかしなくて。じゃあね」
私は電話を切った
耐えられない
風磨は私に�牴颪い燭�った�瓩箸��爐�前に会いたいって言われてじっとしてられると思う？�瓩箸�は言ってくれるのに
期待させるくせに
結局私は知り合いの一人でしかないんだ
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あかねこ - べいくさんの作品すごく面白いです！ (2020年12月28日 11時) (
レス) id: 14cacb4dbc (このIDを非表示/違反報告)
べいく。(プロフ) - りんさん» そんなふうに言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。その言葉で頑張れそうです。頑張ります！！ (2019年7月5日 19時) (レス) id: c521bbceb9 (このIDを非表示/違反報告)
りん - お話とっても面白くて、最初から一気に読みました。切なくなったり、キュンとしたりととても心揺さぶられて、いいお話だなと思いました。べいくさんのペースで頑張って欲しいと思います。応援してます！ (2019年6月19日 23時) (レス) id: 8fc4483935 (このIDを非表示/違反報告)
べいく。(プロフ) - 藍さん» 本当に本当にありがとうございます。気持ちがすごく焦っていたのが、藍さんのコメントで落ち着きました。そんなふうに言ってくださって本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2019年4月20日 21時) (レス) id: c521bbceb9 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 話を読みはじめてからは、更新が楽しみでした。これからもべいく。さんのペースで更新お願いします！これからも楽しみに待ってます。 (2019年4月20日 13時) (レス) id: 01c0751298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べいく。 | 作成日時：2018年11月23日 19時
