JW短編集-In member love affair-

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仄めかす表現しかないです。ご注意ください。






赤「あっつ…はぁ……」


シャワー浴びてる最中にそれは訪れた。やけに火照る自分の肌と、早まる動悸。変に体が疼いて中心に熱を持つ感覚は、体を重ねる時のそれに酷似していて思わず苦笑が漏れた。


赤「はまだ……なんか盛ったなあいつ…」


確実にあのチョコや。それしか考えられへん。
自分のこの熱を沈めてくれるのははまちゃんしかおらん。それはわかってるけど、薬盛られたことへの苛立ちが消えへん。
もう限界や。あつい。あつくてどくどくして、むり。どろどろに溶けるようで、でも溶けきらないこのもどかしい状態にすら感じてる自分がこわい。
誰もおらん風呂場で喘ぐわけにもいかんけど、タオルが触れる感触ですらおかしいくらいに感じる。

このまま早く突っ込んでいかせてほしい。はやく。はまちゃん。
自分で解して準備しておこうかと思った。でもそんなことしたらここでいってまいそうで、いや。
タオルで髪の水分を飛ばして、パンツだけ履いてろくに服も着んままリビングでスマホいじってる仕込んだ張本人の首元を掴んで上を向かせた。
その微笑みがやけに色っぽくてむかつく。高まる気持ちを昇華させるために、はまちゃんの口に噛み付くように自分の唇を重ねた。吐息と水音がやけに響いた気がした。



赤「はまちゃ…っ、」

紫「ええ顔してるやん、しげ」

赤「ふざけ、っあああ…」


首筋をすうっとなぞられただけで甘ったるい声が漏れる。たった1粒しか食ってへんのにえぐすぎやろあのチョコ。


紫「チョコ、俺も食ったからこんなんやねん。寝かせられへんかも」

赤「も、ええから、はよ…ひぅっ」

紫「しげちゃんにご褒美や。ベッドいこか。」


なんでもいい、はやく。はやく貫いてくれ。揺さぶって、いかせて。
甘い甘い罠にはめられてもがけばもがくほど落ちる。
体内に広がる熱と与えられる快感はウイルスのように身体中をめぐって逃がしてくれへん。
何も考えられないほどどろどろに溶けきった頭で唯一考えられたことは、もう二度とあのチョコは食わんってことだけ。



紫「しげ…っ、やば…」

赤「ひあああ、はまちゃ、はまちゃん…っ、ん…」


甘く溶かして、はまちゃんのことしか考えられへんなって。仕事のこととかストレスとか考える余裕もないくらい今に夢中になる。ウイルスのくせに。ああ、また甘やかされてるわ。




END

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