オチテイク tkyb(hk) ページ38
光side
俺は数週間前、薮の告白を断った
薮に対してそういう考え方はしたことなかったし、俺の恋愛対象は女性。
子供も好きだからほしいし
男なんて論外。
後悔することなんてないって思ってた
けど告白をうけてから意識するようになって、いつの間にか気になる存在になっていた
性別とか子供がとか、そういうのを関係なくするくらい
振った側として話しかけづらかったりしてギクシャクした関係になって気づいたこともあった
薮と話せないことがこんなにつらいなんて。
最近は�睫擇�やたらと薮の近くにいる
薮も笑ってる、それだけで幸せだってその時までは思ってた
時は今。
雑誌の収録の楽屋にいるのだが
薮と�睫擇竜�離がおかしい。
仲がいいというよりはベタベタってかんじ
こんなジメジメしてて暑いのにふたりはずっとくっ付いている
薮の顔だってなんだかいつも以上にうれしそう
みんなは気づいていないかもしれないが俺にとって薮のその変化は違和感でしかなかった
撮影が終わり帰宅しようと準備をする
すると
��｢ちょっとみんな、聞いてくれる？｣
山｢どうした？｣
��｢薮くん、おいで｣
薮｢うん｣
ここからは何も考えられず物事が進んでいった
��｢俺と薮くん付き合うことになった
性別こともあるからファンの子とか周りの人、もしかしたらみんなの中でも受け入れられない人がいるかもしれない
けど暖かい目で見守ってください｣
そこまで言うと薮と�睫擇脇�を下げた
みんなからは祝福の声。
俺からは言葉が出なかった
楽屋を出ようとすると�睫擇�俺の耳元で
��｢光くんが幸せにしてくれないからもらうね
受け入れられないと思うけどこれ以上薮くんを、
宏太を悲しませないで｣
"宏太"
その呼び方や言葉で悟った
もう俺に薮の一番隣にいる資格はない
もし時が戻せたなら、
俺はなんて返事をするだろうか
そのときの頭を取り替えない限り
きっと同じ過ちを犯すだろう
こうしている間も時は流れる
薮は俺でない人と恋に落ちていくのだ
何が正解なのかわからない
俺は空っぽの空気を握りしめ立ち尽くしていた
俺は真っ暗な闇に引きずり込まれるような感覚、
そして報われない恋に
オチテイク
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作者名：キミドリ | 作成日時：2018年4月30日 1時
