３話# 婆ちゃんからの頼み ページ5
#自宅#
恋愛に興味ないあたしって、ホントつまんない女なんだろうなぁ。
何かどんどん自分の価値が下がっているような気がする。
そんなあたしが住んでいるのが、ここ。
爺ちゃんと婆ちゃんが一緒に経営している和菓子屋。
A「ただいま」
婆ちゃん「あらA、おかえりなさい。ちょっとAに頼んでもいいかしら？」
A「何を？」
婆ちゃん「このくず餅をね、木戸川清修にいる修吾に届けてくれない？」
A「二階堂のおじさんに？」
婆ちゃん「そうよ。あの子、村上さんと別れてからずっと落ち込んでるの。元気にさせるために、差し入れとしてくず餅を届けようと思ってね」
A「ふーん。分かった」
婆ちゃん「じゃあ頼むわよ」
A「任せて」
あたしはくず餅を持って、店を出た。
あたしは、いつも婆ちゃんや爺ちゃんを手伝う。
あの時言うことを聞くって父さんと約束したから。
あたしの親は、あたしが４歳の時に離婚した。
それから母さんと弟とは別居。
父さんと暮らす事になったあたしは、爺ちゃん婆ちゃんの家に連れてこられ、４人で住むことに。
しかしその次の日、父さんは出て行ってしまった。
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A「とうさん、おにもつもってどこいくの？」
父さん「知り合いにこの荷物を渡して来るんだ。夕方には戻るよ」
A「ふーん」
父さん「A、爺ちゃんと婆ちゃんのいうことをちゃんと聞くんだぞ？」
A「うん、わかった！はやくかえってきてね＾＾」
父さん「おう！夕ご飯、４人で一緒におでんを食べような？＾＾」
A「はーい！＾＾」
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だけど父さんは帰ってこなかった。
一緒に夕飯を食べるのを楽しみにしていたのに。
爺ちゃんに「何で父さんは帰ってこないの？」と聞いても、返事は「忙しいから」の一言だけ。
もうあれから９年も経った。
なのに父さんは一度も帰ってきやしない。
あたしは父さんに騙されたんだ。
大切な家族だっていうのに。
父さんが帰ってこないってことには、爺ちゃんも婆ちゃんも心を痛めているのだろう。
だからあたしは、爺ちゃん婆ちゃんを大事にしてる。
言うことも聞くし、手伝いだってちゃんとしている。
だって、２人は捨てられたあたしを大切に育ててくれたんだから。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ななっち(プロフ) - ウミガメさん» ありがとうございます！！＾＾ (2013年9月27日 18時) (
レス) id: fc50ddc8e6 (このIDを非表示/違反報告)
ウミガメ - 4作目!!これからも応援してます!!! (2013年9月27日 17時) (レス) id: d64eff270b (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - まみさん» ありがとうございますね^v^ (2013年4月20日 14時) (レス) id: 5559c45b6c (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - まみさん» ありがとうございます！でも忙しい時は、無理しなくていいですよ！ (2013年4月20日 9時) (レス) id: c6ba29811f (このIDを非表示/違反報告)
ななっち(プロフ) - まみさん» それほど悪くないですよ〜 ８７点なんて、あと３点で９０点じゃないですか...まあ、頑張れえ！！ (2013年4月15日 22時) (レス) id: 5559c45b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななっち
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/trhthe/
作成日時：2013年3月10日 21時
