母に似た貴方は【鬼滅の刃】

第十一話_夢 ページ12

炭治郎side



花子「それで急にお兄ちゃん泣き出すからびっくりしちゃった」


竹雄「変なのアハハ！」


母「まあ…疲れてるのかもしれないわね炭治郎。無理しないで今日は休みなさい」


『そんな大げさだよ！平気だから』


母「本当に？」


『うん、何か悪い夢でも見てたみたいだ』


茂「ばぶーん！」


『うわっ！』


花子「何してんのもー！！やめなさいよ洗濯物で！！」



ああ、幸せだ



ずっと悪い夢を見ていたんだ…俺は…きっと



『あれ？禰豆子は？』


竹雄「姉ちゃん山菜採りに行ってるよ」


『えっ！？昼間なのに！？』


花子「だめなの？」


『あっ、いや…あれ？』



なんで今そう思ったんだ？



母「炭治郎、お風呂の準備をしてくれる？こっちがまだかかりそうなの」


『あっうん！わかったすぐやる！』



変なことばかり言ってしまうな…疲れてるのかな…



！！！……あれは



木のそばに、どこかで見たことがあるような箱が置いてあった



ガコンッ



『おっと』



桶を蹴ってしまった



あれ、消えた…何だったんだろう、一瞬…道具箱か？見間違いか？



とりあえず、水を汲んでこないと



『よっ』



水を覗き込んだ時だった



そこに映った俺は、違う容姿をしていた



水を汲んだ瞬間、水の中に引き込まれた



いや、もう一人の俺に引っ張られたのだ



『起きろ！攻撃されてる！夢だ！これは夢だ！目覚めろ！起きて戦え！！』



そうか、そうだ



俺は…汽車の中だ！！


＿＿＿＿＿＿＿



竹雄「兄ちゃんたくあんくれよ」


花子「だめだってばやめなさいよ！」



！！！



だめだ、目覚めてない、夢の中だ



どうすれば出られる！？
せっかく夢だと気づけたのに…どうすればいいんだ！



起きないと…夢だ、起きないと



ゴウッ



火！？！？



花子「お兄ちゃん！！」


竹雄「どうしよう火が！兄ちゃん！」



禰豆子の匂いだ、禰豆子の血だ…禰豆子！！



ゴウッ



隊服…！！日輪刀！！



覚醒してる！少しずつ…少しずつ！！



花子「お兄ちゃん大丈夫？」


竹雄「兄ちゃん…」


『……ごめん…行かないと。早く戻らないといけない。ごめんな』



花子「お兄ちゃん！！」



俺に夢を見せてる鬼が近くにいるなら、早く見つけて斬らなければ…！！早く…



禰「お兄ちゃんどこ行くの？」



＿＿＿＿！！！



禰「今日は山菜いっぱい採れたよ」



禰豆子……




.

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