◆見てくれない《向井side》 ページ3
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向井side
ラウール「康二くんは自分を見てほしいと思わないの？」
向井「どうしたんだラウール？」
ラウール「.....なんでもない」
向井「気になるよー！！ラウールー！！」
ラウール「ちょっと！！寄らないで！！」
向井「ええじゃないか！！」
俺が見てくれなくてもSnowManが人気があれば十分。
長かったJr時代から卒業し華々しいデビューができたから。
それに俺には大事なめめがおる。
めめのおらんSnowManはSnowManやないもん。
宮舘「この前の音楽番組の映像を見たけどほとんどめめしか映ってなかったな」
阿部「トークもめめに持っていかれたし」
渡辺「正直めめって邪魔よな」
佐久間「うんうん！俺が完璧のダンスを披露したのに誰も見てくれてなかったよ」
岩本「目黒が注目されてから俺らを応援していたファンも減ったし」
深澤「なんだよ！！世間はめめのみ人気が出てさ！！」
どないしょう.....皆がめめを悪く言うとる。
めめに聞かれたら大変よ.....
どうかして話をそらさへんと。
向井「皆、そんな話をやめよう」
全員「.....」
向井「めめはそないな人間じゃへんで！皆気に過ぎやで！」
全員「.....」
よかった.....皆俺の話を聞いてくれて。
ラウール「康二くんいいよね」
向井「えっ？何が？」
ラウール「世間を全く気にしてないから」
向井「.....」
俺はラウールにそんな思いをさせるつもりやあれへんかったけど。
ラウールの言葉で何も言えなくなった。
岩本「注目されてない康二にはわからないのよ」
佐久間「そうよ康二は俺らの気持ちなんか一切わからないのよ」
向井「いや.....あの.....」
なんか俺のみ取り残されとるが。
俺が皆と合わせきれなんだから？
阿部「康二もわかるだろう？自分のみ全く見てくれてないと」
向井「っ.....」
渡辺「同じグループなのにめめが大事に扱われ俺等が雑に扱われるこの複雑の気持ちもわかるはずよ」
向井「っ.....」
どれも皆の言葉は当たっとる。
口にはしてへんが俺も皆と同じ気持ちを抱えとる。
俺も.....
深澤「結局康二も同じこと思っているじゃない」
向井「っ.....」
俺も皆と同じか.....
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作者名：桐山ななみ | 作成日時：2023年4月21日 22時
