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扉を開けたのはさっき訪ねて来た女性だった。その女性は俺を地下室から出した。そして施設の共同スペース__皆が利用する広いリビングみたいなところ__へ俺をつれていった。
そこで俺が見たのは、紅だった。落ち着いた色合いの壁紙や机にところどころ紅がついていた。
「なんだ、死んでたんだ」
それは、言おうと思って形になった言葉ではなかった。
ぱっとこんな言葉が出たのだ。俺が記憶をなくす前は普通じゃない生活をしていたことだけは確かだ。
俺と女性を除いた全員がそこにいた。血溜まりの中に転がっていた。
よく1人でいる女の子がいた。
よく物を独り占めする男の子がいた。
よく俺に話しかけて来た小さい子供ががいた。
よく俺を睨んできた大人がいた。
よく問題ばかりおこしている人間がそこにいた。
隣にいる女性が殺したことはあきらかだった。
なんでその女性が果物ナイフしか持っていないか。
なんでその女性が血濡れじゃないか。
なんでその女性が人間を殺したのか。
どうでもよかった。
俺はこれからどうなるんだろうとか。
俺も殺されないかとか。
そもそもこの人は本当に母の姉なのか。
気にならなかった。
なぜ記憶をなくしたのか。
記憶をなくす前にはどんな生活をしていたのか。
なぜこの施設にいたのか。
俺の名前は本当に遨水羅なのか。
気にならなかったんだ。
※まだ続きます()
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ユネル(分身)(プロフ) - 亜旡さん» わかりました！ (2020年3月27日 14時) (
レス) id: a9cbdd42b3 (このIDを非表示/違反報告)
亜旡(プロフ) - ユネル(分身)さん» 分かりました。関係を結んでいただいて有り難うございました。付け足しておきます！ (2020年3月27日 14時) (レス) id: 3e95df3289 (このIDを非表示/違反報告)
ユネル(分身)(プロフ) - 亜旡さん» では、こちらからは無月と呼ばせていただきます！ (2020年3月27日 14時) (レス) id: a9cbdd42b3 (このIDを非表示/違反報告)
亜旡(プロフ) - ユネル(分身)さん» 分かりました。そしたら、二人でどっちからも何かしらの本を貸し借りしている、ということで良いでしょうか？呼び方はどうしますか？こちらとしては無月の方が年下なので、シェイドさんかなぁと思っています。 (2020年3月27日 14時) (レス) id: 3e95df3289 (このIDを非表示/違反報告)
ユネル(分身)(プロフ) - 亜旡さん» それは日替わりで持ってる本だったり、書いた本だったりと、シェイドの気分によってですかね？ (2020年3月27日 14時) (レス) id: a9cbdd42b3 (このIDを非表示/違反報告)
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