-９- ページ10
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Ray side_
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自由時間──。
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ﾚｲ「A、ちょっといいか。」
『うん。
エマ！私今日はパスで！』
ｴﾏ「はーい！」
ﾚｲ「図書室に行こう」
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『…ねえ、レイはいつから知ってたの？』
ﾚｲ「……最初から。」
『ぇ…………。』
ﾚｲ「Aは、何歳からの記憶がある？」
『んー……3歳…とか？』
ﾚｲ「だろ？幼児期健忘って言って、普通は赤ん坊の頃の記憶をなくすんだ。
けど、ごく稀にそれが起こらない人間がいる。」
『まさか…』
ﾚｲ「あぁ、俺には胎児の頃からの記憶がある。だから気付いた。」
『そんな………
じゃあレイはずっと…10年も………。』
"なんでもっと早く気づいてあげられなかったんだろう"
そう言って顔を歪ませる彼女
でもこれで良かったんだ
こんな思いするのは俺だけで十分だから
『…私は、疑いもしなかった。
よく考えたら変なところはあるのに。
一通も届かない手紙に、格子窓、ハウスの周りを囲む高すぎる塀…
どれも私達を逃さないため…。』
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そう、不自然な所はある。
けれど、幼い頃から当たり前にここにいる
幸せな日常が本物だと信じていれば…
ﾚｲ「普通疑わねぇよ。
俺のことだって、エマやノーマンにも気づかれてない。
てか、気づかれるはずじゃ無かったんだけどな。」
『私が気づいたのはなんとなくだよ。
私は、レイとばっかり一緒にいたから。
ﾚｲ「俺は、6歳の時に
その時に
ママと、取り引きをする事にしたんだ。」
『取り引き？』
ﾚｲ「昨日も言ったように協力する代わりに報酬をもらってる。
それと、
"即出荷はしないで"
これが俺の出した条件。」
『そっか、知ってる事がバレたら……』
ﾚｲ「あぁ、だから絶対にママに気づかれないようにな。」
俺は満期出荷を約束してる
けど、Aが知ってるとバレたら……
即出荷になる事だって十分有り得る
それだけは避けなければならない
計画を完璧にしてここから逃がす
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加代 - あんがい、深い恋でしたね。 (2019年4月2日 17時) (
レス) id: a816b5f74f (このIDを非表示/違反報告)
かまたまうどん(プロフ) - 私も報われない恋とか切ない恋が大大大好物なので、こちらの作品すごく良かったです！レイ推しの私にとってどの話も良かったんですが、脱獄のシーンのレイの愛してるで嬉しさ切なさの大洪水でした笑今後も楽しみです応援してます！ (2019年4月2日 16時) (レス) id: e43326c5cf (このIDを非表示/違反報告)
カノ(プロフ) - わかりました！楽しみにしてます (2019年3月21日 13時) (レス) id: d6abf00e0c (このIDを非表示/違反報告)
詞園(プロフ) - カノさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなってしまってごめんなさい。ご質問にお答えするとネタバレみたいになってしまうのでこの場での公言は避けたいと思います。もう少しで完結になるので、お話を読んでいただけたら嬉しいです。 (2019年3月21日 13時) (レス) id: e12d4fabd8 (このIDを非表示/違反報告)
カノ(プロフ) - 夢主このまま死んじゃうんですか？それともゴールディポンドとかで生きてるんですか？ (2019年3月14日 19時) (レス) id: d6abf00e0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詞園 | 作成日時：2019年3月6日 15時
