伝えた言葉と言えなかった想い【約束のネバーランド】

-４- ページ5

.



.


You side_


.




レイが何か隠してる



いや、抱え込んでるっていったほうが正しいのかも





多分、ずっと前から





私が5歳、だからレイが6歳の頃からレイはよく本を読むようになった





その頃はそんなに気にしてなかった


私もレイに教えてもらって、文字が読めるようになってからは本を読むことも多かったから


本が好きだから読んでるだけだと思っていた




.





けど、時々怖い顔をして考え込んでいたり



食事の準備中などふと気づくと居なくなってたり





.





.






私は




小さい頃からレイのことが大好きで


それはいつからか恋に変わっていて





.





ずっと一緒にいたから



ずっとレイを見ていたから



感じてしまった違和感





.






本当は、レイが話してくれるのを待っていようと思っていたけれど



話してくれそうにないし、それとなく聞いてもはぐらかされるだけ






だから今日、







皆が寝静まった真夜中に部屋から出ていくレイに気づいて



そっとベッドを抜け出し



後をつけた




.





そして、ママの書斎に入って行くレイをみて




私はドアに耳をピタリとくっつけた




.



.

-５-→←-３-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す