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私は這いずるように遺書を手に取り
封筒を開き、中身を見た
･
Aへ
私は君に謝らなければいけない事がある。
それは私は借金をしていた事だ
実を言うと、私はあの時の陸上大会
本当は行ってはいけなかったんだ。
脳に悪性の腫瘍ができる病気で
もう長くないと言われていた。
私はそれでもAの大会には
最後になるかもしれないから
行きたかった。
だから、少しでも長く生きれる様
知人であった人間から
200万円を借り手術を受けた。
だが、これがいけなかったんだ。
期限までに金を返せず
Aには死んでも償えきれない
深い傷を作ってしまった。
本当にすまなかった。
だから...A
私は君の憧れの存在で居たかったが為に
こんな形で逃げる選択をした。
A、でもな
時には逃げたっていいんだよ。
泣いて、助けを求めていいんだ
母さんはAが嫌いな訳では無い
これは本当だ。
自分でしっかりと聞いてみろ
大事な我が子よ
これからも俺の分まで生きろ
父より
･
私は全てを見た今
知った今
あぁ＿＿＿私は愛されていたんだ。
心の底からそう思えた
私は
「.....お...っ...父さんっ!!」
声を上げて泣いた。
それを翔は
「A....俺はお前の全部を受け止めるから!!」
そう言って、私を優しく抱きしめた。
そんな私達を先生は優しく見つめ
再び皆の方を向き
「甲斐...警察が、喜志を拘束した。
お前も、お前の家族も
...Aも皆、心配ない」
そう言った。
隼人は大粒の涙を流した。
先生は隼人を見て言った。
「それとお前のお母さんのことだが
佐久間先生のご実家が介護施設を
経営してるらしく
お母さんの面倒を見てくれるそうだ」
次は私を見て言った。
「...右足は摘出手術をする事になるが
お前のお母さん...快くお前の健康の為に
準備をしておくそうだ
＿＿＿大丈夫だ、お前は」
先生の言葉に私は
さっきより大きな声で
翔の肩を借りて泣いた。
「変わるなら今だ!!
お前のその手で、道を切り拓け!」
笑顔でガッツポーズをして
見せる先生に対して
隼人は唖然としていたが
「...なんだよそれ....」
つられる様に笑った。
「.....俺が好きなヒーローの台詞だ」
そう言う先生は
少し照れ臭そうだった。
「A」
宇佐美が私に差し出してきた
それは捨てた筈のピアス
「お節介だったらごめんね」
私は宇佐美からピアス手に取り
苦笑いして言った。
「はぁ...考えてた時間が馬鹿みたいだよ」
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、 - 嘘でしょ、しょうがないのか (2019年3月11日 19時) (
レス) id: 1221bdc54e (このIDを非表示/違反報告)
Ko57(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！涼太くんカッコイイですよね、分かります。はい、オチは真壁くんです、これからもよろしくお願いします！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: edf2ed5a31 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高ですオチ翔君ですか (2019年3月4日 16時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ko57 | 作成日時：2019年2月6日 19時
