179 GAME ページ47
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「日本行っても、俺の中にはJabberwockがいた。背を一番に押してくれる羅一がいた。
……だから数年ぶりの日本でも、上手く打ち解けられた。」
瞳に鋭さを宿した火神が、真っ直ぐアレックスを射抜く。
その視線にたじろいだ彼女を一瞥した羅一は、顔を正面に戻して右目を閉じた。
「……俺にとって、アイツらは唯一無二の存在だ。アレックスたちとJabberwock、どっちかを選べって言うなら…
───俺は迷わずJabberwockを選ぶ…！」
決意を感じさせる強い言葉。
アレックスは火神の背後に『猛獣』を魅た。
その猛獣が、威嚇するように低く唸る姿のさらに奥──氷の玉座に静かに君臨する藍色の無法者……否、賢者の姿。
「タツヤには俺が自分で伝える。あっちが望むなら『証』も返す。
…アレックスも、師弟関係を解消してくれて構わない。」
言い終えると走り去った火神。
取り残されたのは羅一とアレックス。
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向き合う二人。
火神への文句や愚痴を言われると思っていた羅一は、突然頭を下げたアレックスに瞠目する。
「馬鹿な弟子を───よろしく頼む。」
「…師弟は解消しないのか？アンタの嫌うJabberwockに所属してるんだぞ。何なら拳一つでも構わないが。」
姿勢を直した彼女に羅一は言う。
それを訂正するアレックス。
「その資格すら私にないさ。
弟子の苦しみに気付けなかった。師匠失格の私が師弟解消など、口が裂けても言えない…。
いっその事、アイツが解消してくれれば…良かったんだがなぁ。」
罪悪感に染まりきった彼女の顔を見て、羅一は口を開く。
「俺たちがアイツの唯一無二の仲間ように、アンタは唯一無二の師匠だろ。
お互い突き放せるはずないから、アンタに委ねて答え聞く前に去ったんだ。」
「……すまない。」
涙ぐむアレックスに背を向け、静かに歩き去り始める羅一。
「アイツらを置いてきたのは正解だったな。」
「……何の話だ？」
「泣く姿、他に見られたくないだろ。
ましてや、弟子のチームメイト全員に。」
「…だから一人で、場所を変えて……？」
茫然と呟く彼女を振り返った羅一は妖しく笑う。
「アンタは弟子を想ういい女だ。
こんな女放って、周りの男はとんだアホだな。」
男勝りでキス魔な自分を「いい女」と言う年下の青年。
人生で数少ない褒め言葉に、アレックスは暫くその場から動けなかった。
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レイ - キセキとの試合、とても楽しみにしています！ (2018年4月4日 23時) (
レス) id: ee071c10a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナチ - いっぱい更新してある〜♪ありがとうございます♪ (2017年11月7日 23時) (レス) id: 1fe5fa25a0 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - キセキとの試合待ってました！楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2017年11月7日 0時) (レス) id: 7f91eabc36 (このIDを非表示/違反報告)
イクト(プロフ) - 続編で遂にEXTRA GAME編になります！火神はもちろんJabberwock側です。キセキの世代側には氷室を入れる予定。弟の要望で試合前の『黒子乗り込み事件』を羅一らしく変化させるつもりです。楽しみにしてて下さい。(白目) (2017年11月3日 0時) (レス) id: a5c85148ff (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - キセキの世代との試合は、いつぐらい出しますか？火神は、キセキの世代のチームに入るんですか？ (2017年11月1日 18時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イクト
| 作成日時：2017年9月17日 1時
