171 GAME ページ36
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バタンｯと音を立てて閉じた扉。
Ｗキングサイズの倍あるフカフカの高級ベッドに敷かれた黒シーツに、身を放り投げて横になった羅一。
黒眼帯をシュルリと外し、迷いに苛まれながら虚ろな藍色と琥珀色の瞳で天井を見つめる。
「弱音に肯定…。」
静かに呟いて自嘲気味の笑みを浮かべた後、表情が抜け落ち無表情となる。
右胸に流している長い藍色の襟足を持ち上げるも、サラリと手から滑り落ちた。
「『咎』が無ければ、俺も…。」
───もっと誰かに、頼れんだけどな。
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「落ち着いたか？」
「……あぁ、悪りィ。」
羅一が寝室に消えて暫く。
頭の冷えた俺は、なんて事言ったんだよ…。と頭を悩ませていた。
あんな事言うつもりなかったけど、俺を呼び戻さなかった事はまだ根に持ってる。
あいつに俺は必要なかったのか──という不安が拭いきれていない。
「ハァ…。お前を呼び戻さなかったのは、羅一の頼みだったからだ。
倒れた時に俺たちだってお前を呼び戻そうと、あるいは知らせようとしたさ。」
「なら何で。」
「どうしても受け入れるしかなかったんだよ。」
組んでいた腕を解いて、髪をクシャクシャするナッシュ。
「…アイツは『咎』にある重責とかを運ばれた病院でもずっと感じてた。
その中に、お前と同じように成長しようとする羅一もいた。」
「…。」
「メンバーのいない日本で一人才能を伸ばそうとするお前と一緒で、『咎』を自覚してからアイツは後継者として成長しようとした。
誰にも頼れるはずがなかったんだ。
アイツは藍道寺の後継者で、つるんでるとはいえ…俺達は一般人。
お前だって、前の羅一が人との接触を減らしてたの知ってんだろ。」
「そりゃー…。あんだけ境界線ハッキリされたら。」
藍道寺───アンタッチャブルの後継者。
裏社会に高い地位を持って裏を統べ、時には国一つ滅ぼせる影響力を持つ家。
天下無双の天帝と恐れられる統さんの息子。
狙われる理由は『未来』の可能性。
天帝をも超えるのではないかという賢者への恐怖。血筋ゆえの産物。
「家格で言えば、俺たちを顎で使える。
けどアイツはそれをせずに、ベッドの上で俺たちに頭を下げて懇願したんだ。」
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『──大我の道を、俺の我儘で邪魔していいはずがないんだ。』
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レイ - キセキとの試合、とても楽しみにしています！ (2018年4月4日 23時) (
レス) id: ee071c10a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナチ - いっぱい更新してある〜♪ありがとうございます♪ (2017年11月7日 23時) (レス) id: 1fe5fa25a0 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - キセキとの試合待ってました！楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2017年11月7日 0時) (レス) id: 7f91eabc36 (このIDを非表示/違反報告)
イクト(プロフ) - 続編で遂にEXTRA GAME編になります！火神はもちろんJabberwock側です。キセキの世代側には氷室を入れる予定。弟の要望で試合前の『黒子乗り込み事件』を羅一らしく変化させるつもりです。楽しみにしてて下さい。(白目) (2017年11月3日 0時) (レス) id: a5c85148ff (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - キセキの世代との試合は、いつぐらい出しますか？火神は、キセキの世代のチームに入るんですか？ (2017年11月1日 18時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イクト
| 作成日時：2017年9月17日 1時
