148 GAME ページ11
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「くっ……！(コイツ、俺が抜かないと踏んで…！！)」
ガラ空きの黒子の背後。その手には乗らないと、ボールをついてパスターゲットを作ろうと動く黛。
「……馬鹿だな、Newシックスマン。」
羅一の言葉と同時に、黛は気付く。
「(……！？何で、俺は抜いて…！)」
気づいた時には黒子の『上書き』の画策にハマってシュートをしていた。
それを、
「うぉぉおおおｯ！！」
火神が飛んで叩き落とす。
黒子がわざと作った大きな隙。反射的に反応した黛は、影としての機能も負けたことに屈辱感が拭えない。
無事に壁を乗り越えつつある黒子を見て、羅一は口元を緩める。
「(影に徹する。言葉よりも難しい役目。
それを可能とする黒子は、ほかの選手に比べて劣ってるものが多く、誇れるものが少なかった。)」
『パス以外、役に立ちませんけど…。』
「(あの日言ったあの言葉。
それはお前が誰よりも『影』として、シックスマンとして誇りを持っている証拠。
シュートを譲っても、パスだけは譲らないという信念の顕(あらわ)れ。)」
パス(影)に勤める黒子がいるから、チーム(光)は輝く。
「木吉が決めたぁ！」
観客の声に意識を引き戻される。
「これは……黒子の仕業か！」
「へっ。シックスマン復活。おせーんだよ！」
嬉しそうな帝光組が声を出す。
得点は７１−５２で洛山のリード。会場内の空気も、段々と誠凛の勢いに変わりつつある。
「行きましょう！火神くんｯ！」
「おうｯ！！」
第3Ｑが終わり、短い休憩。
誠凛ベンチで準備する日向を遠目に見て、ナッシュが目を細める。
「キャプテンの復活か。」
「またヘボんじゃねぇか…。あのメガネ。」
シルバーの懸念を祓うように灰崎が珍しく声を出す。
「ねぇーよ。」
「あぁん？」
「あのキャプテン、顔付きが変わってやがる。」
強奪(スナッチ)の才能故に磨かれた観察眼。
それを疑う人間はJabberwockにいない。
「……にしても、あの３つのシュート。いい技だよなァ…。」
ギラギラとした視線を実渕玲央に向ける灰崎に、ギョッとする面々。
観戦中に異名である『強奪者』の顔をする灰崎。その貪欲性にJabberwockメンバーは顔が引き攣った。
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レイ - キセキとの試合、とても楽しみにしています！ (2018年4月4日 23時) (
レス) id: ee071c10a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナチ - いっぱい更新してある〜♪ありがとうございます♪ (2017年11月7日 23時) (レス) id: 1fe5fa25a0 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - キセキとの試合待ってました！楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2017年11月7日 0時) (レス) id: 7f91eabc36 (このIDを非表示/違反報告)
イクト(プロフ) - 続編で遂にEXTRA GAME編になります！火神はもちろんJabberwock側です。キセキの世代側には氷室を入れる予定。弟の要望で試合前の『黒子乗り込み事件』を羅一らしく変化させるつもりです。楽しみにしてて下さい。(白目) (2017年11月3日 0時) (レス) id: a5c85148ff (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - キセキの世代との試合は、いつぐらい出しますか？火神は、キセキの世代のチームに入るんですか？ (2017年11月1日 18時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イクト
| 作成日時：2017年9月17日 1時
