【黒バス】藍色のバスケ〔C〕【男主】 (ページ49)

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再会を目指して日本一2 ページ49

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「どっちが強いか、ですか。
確実に『彼』です。５対１では分かりませんが1on1、もしくは相手が２人、３人になっても確実に『彼』が勝つと思います。

それくらいに──『彼』は強いです。」

珍しく力強く断言する黒子に、全員が絶句する。キセキの世代は一筋縄ではいかない天才たちだ。

苦渋を飲まされたプレイヤーは全国にいる。キセキの世代と1on1など正気の沙汰ではないと断言出来る位には。
それを覆す実力者。どんな人物なのだろうか。

「そ、その『彼』と誠凛を選んだ理由がどう繋がるんだ？」

ダジャレを持ち込まない伊月の言葉に誠凛メンバーが驚く中、黒子はあっけらかんと言う。

「名前を教えてもらえなかったんです。」

「「「えｯ！？」」」

そう言いながら黒子はあの時言われた言葉を教えた。

『誠凛高校で日本一だ。
キセキの世代を倒して日本一になれ。

そしたら俺から会いに行ってやる。ついでにバスケもしよう。自己紹介はその時まで取っとけ。』

「え、じゃあ日本一にならないとソイツに会えないのか！？」

「はい。それに、『彼』は予言のように言ったことがあるんです。
キセキの世代よりも後に開花する才能の持ち主のこと。」

その言葉に全員の視線が火神に集中する。

「……俺？」

「そうです。僕もＩＨ予選で気が付きました。」

「火神の知り合いじゃねーの？」

降旗の言葉に火神が否定する。

「日本に知り合いはいねーよ！」

「じゃあアメリカの知り合いは？旅行に来たとか。」

小金井の言葉に数秒黙る火神。頭に浮かぶのはJabberwockの仲間だが…。いや、でも…。と黒子に悩みながら聞く。

「…ソイツの特徴は何かねぇのか？」

「特徴、ですか。」

数秒こちらも黙ってから答える。

「『彼』は、赤司くんと青峰くんを合わせたような人物で……どこかカリスマ性があって、孤高のオーラが滲み出てました。
その場にいるだけでも、圧倒されるような…。」

「外見は！？」

「日本人、ではないですね。外国人でこれ程綺麗な男の人がいたんだと、僕も見蕩れましたから。
青いワイシャツに、黒のコートを羽織って……あと、眼帯を付けてました。

珍しかったのでよく覚えてます。
目と髪は『藍色』で、どこか影のあって…。英語をペラペラと使ってましたし。」

火神が、あれ？と思った時には手遅れだった。

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