【黒バス】藍色のバスケ〔C〕【男主】 (ページ42)

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「『死』はやめろ。含めんな。」

「Destinyの方でイイだろ」と述べるシルバーに対して羅一はまたもや知識を引っ張り出す。

「Destinyはポジティブな意味がある。
Fateはその逆だ。皮肉を込められた言葉らしい。……ある意味俺たちにピッタリだな。」

羅一によって全員が半目になる。
『死』がピッタリってチームメイトに失礼だろ。と言ってやりたい。

「一つ一つ、考えていこう。」

そう言った羅一は紙とペンを手に取った。

「まず『運命』と『宿命』。キセキの世代の『奇跡』『軌跡』の対極にあるものと考える。」

運命・宿命 VS 奇跡・軌跡、と書き記された紙に自然と視線が集まる。壁際で空気となっていた使用人たちも気になるのか、皆一同に羅一を見つめる。

「次に『定まっている未来』。
これはもう、俺たちの将来の事だろ。」

『定まっている未来』＝藍道寺、と書き加えられたのを見て何人かが「あぁー」と納得の声を漏らす。

「んで、最後に『死』は……」

「ちょっと待てよｯ！」

「あァ？ンだよシルバー。」

最後じゃねぇーか。と文句をたれる灰崎を横目にシルバーは珍しく鋭い目つきで羅一を見つめる。

笑えない空気を作り出したシルバーに羅一が「何だ」と短く問う。

「…お前、この『死』は俺を意味する。とか言う気だろ。」

「！？」

「ばっ…！？」

「…。」

シルバーの言葉に日本組が驚愕し、ナッシュはピクリ…と指を動かす。
言われた当の本人といえば…───

「…不吉なこと言うんじゃねぇよ、くそシルバー。」

何言ってんだか。と、言いたげな表情で溜息を吐いた。

「はァ！？」

「クソなお前が珍しく真剣な顔するから、言葉を待ってやれば出てきたのは俺の暗殺？死？
…寝言は寝て言え。」

「おま、」

「寝て言え」

眼帯で隠されていない右眼で鋭い視線を向けられ、シルバーが押し黙る。
「安心しろ。世界が滅亡しても有り得ねぇ」と断言する羅一に他三人もホッとする。

「この早とちりが。」

「バカだろ。」

「やーいやーい、脳筋。」

「テメェらだって『まさか』って顔しただろーが！あ”ぁ！？」

喚くシルバーを無視して羅一の話が再開される。

「聞けよ！オイｯ！…っクソがぁｯ！！」

虹村の拳骨三連発まであと三秒。

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