134 GAME ページ41
.
Jabberwockの敵と言えば『キセキの世代』で間違いないだろう。
彼らの繋がりと居場所を作ったバスケで舐めプ及びくそゲをしたのだ。
にも関わらず、こちらは迷惑をかけた相手校への謝罪・援助なども行っている。
関係ないと言えば関係ないのだ。本来は。
ただキセキの世代の所属したのが帝光中、即ち藍道寺の傘下校。
下の責任はいずれ上に来る。それを踏まえての羅一の謝罪である。
さらにキセキの世代のリーダー、赤司征十郎。
赤司財閥は藍道寺財閥の古い取引相手であり羅一の父、統の友人であった故人──赤司夫人の一人息子だ。
また統は『友人』と言っているが、赤司夫人にとって統は『初恋』で、水面下では天音とドロドロのバトルを繰り広げていたと書庫の爺から最近教えられた。
まぁ、結局は天音に一途な統の熱愛に負けたらしいが。
また天音はドロドロのバトルについて、「そんなものあったかしら…?」と述べているため、無自覚の天然でバトルに気付いていなかった模様。
……話を戻すと、次の財閥を背負う者同士。羅一は考えた。
赤司征十郎の行いが赤司会長の耳に入れば廃嫡される可能性がある。上に立つ者が下を見ないなど、本来財閥の後継者には有り得ない行いなのだ。
羅一の代で古株の取引相手を失うことは避けたい。ならばどうするか。
藍道寺の力を使い、赤司征十郎の帝光中バスケ部・キセキの世代で起こした問題を出来うる限りシャットアウト。
世界各国の情勢を掴む藍道寺だ。それ位容易い。
羅一の指示によって赤司征十郎は首が繋がっている状態。それを知っている虹村は心の底から羅一に申し訳なく思う。
父を救ってもらい、後輩の不始末までも。
今度あったらただじゃおかねぇぞ、アイツら。と拳を握りしめる。
「Fate……日本語で訳せば”運命”か。いや、”宿命”も含まれるな。」
「宿命って、日本じゃサダメって読み方もあったよーな、なかったよーな…。」
ナッシュと眉間にシワを寄せる灰崎の言葉に「それ以外にもある」と羅一が知識を披露する。
「Fateって言葉には『運命』『宿命』以外に、『定まっている未来』あとは──『死』とかも含まれてる筈だ。」
最後の言葉に部屋の空気が重たくなった。
.
212人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ - 更新頑張ってください! (2018年4月4日 23時) (レス) id: ee071c10a8 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ☆ - チョー面白いです!更新頑張って下さいo(*⌒―⌒*)o (2017年8月31日 20時) (レス) id: 65c98f6e32 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - この話凄く面白かったです!再新頑張ってくださいp(^-^)q (2017年8月25日 16時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イクト | 作成日時:2017年8月24日 10時