【黒バス】藍色のバスケ〔C〕【男主】 (ページ40)

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インタビューを終え、さらにグッタリとした5人は羅一の私室にあるソファーに体を預ける。

「つっかれたぁー…。」

覇気のない声で灰崎が喋れば、他のメンバーも続いた。

「インタビューってもっとサックリしたもんかと思ってた。」

「同感、だな。」

女性司会者の食い付きと、カメラの台数を思い出してさらに心と体が沈む。

「チーム1の問題児が俺とか笑えねぇ…。」

「俺はお前が灰崎を問題児扱いしてた事に笑えねぇわ。」

幼馴染みの言葉に身体を起こした羅一が訊く。

「何で俺なわけ。」

「「「行動が読めねぇ。」」」

「それが理由か。」

納得したように羅一が声を漏らせば、「無自覚か」「マジで言ってんのかよ」とぼそぼそ聞こえる。

お前ら殴られたいのか、と冷たい視線を向ければ声は消えた。

「プロのスカウトを断る理由…、言えるわけねーな。」

メンバー全員羅一の側近及びボディーガード志望など知られれば、アメリカ1のニュースになってしまうだろう。
色んな意味で有名なのだ、羅一は。

話を上手く逸らしてくれた虹村とナッシュには頭が上がらない。あそこで二人が出てくれなければ、質問での追求は確実だった。

「有名人も楽じゃねぇなァ。リョータのヤローもこんな感じだったのかよ…。」

そう呟いて数秒。内心──いや、まだあっちの方がいいな。と否定する灰崎。
アメリカの女に対する恐怖が込み上げてきたのか顔が青い。

それよりもJabberwock全員の思考を過(よ)ぎるのはインタビュー内で何気なく聞かれた質問。その問いに数秒思考が硬直したのも記憶に新しい。

『そういえば、皆さんが「Fate Of Generation」と一部のファンの間で呼ばれているのをご存知ですか？』

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「…あれは……ない。」

羅一の呟きに全員が黙った。

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