【黒バス】藍色のバスケ〔C〕【男主】 (ページ33)

今日:26 hit、昨日:3 hit、合計:330,471 hit

126 GAME ページ33

.

「……で、師匠と修行はいーのかよ。」

バクバクと藍道寺邸で10kgステーキを食べる火神。時は過ぎてＩＨを敗退した誠凛高校。

師匠であるアレックスの元、修行のため帰国した彼がここにいるのはNBAとの試合を聞きつけたのだ。

「試合には出さねぇぞ。」

「ｯ！？」

ナッシュの言葉に火神は肉を口に咥えたままガタッ！と席を立つ。
そのままモゴモゴと文句を言っているが、肉を咥えているせいで何を言っているのか分からない。

「……。」

羅一の白い視線に気づいた瞬間、肉を素麺のように飲み込んだ。
……お前はカービィなのか？胃袋無限なのか。という虹村の言葉は聞かなかったことにしているその他メンバー。

後ろに控える顔知りの使用人たちは、火神が肉を吸ったことに対して、笑いをこらえるのに必死である。

「俺だってメンバーだろ！試合出せ！」

「馬鹿大我。お前は師匠との修行のために帰国したんだろ。」

「NBAと戦えば更に実力伸ばせるだろ！」

これでどうだ！と言わんばかりにドヤ顔を決めてくるが、羅一は正論を述べた。

「……修行のために帰ってきたのに呑気にNBAと戦ってること知られたら、お前は誠凛高校バスケ部に殺されるぞ。」

「はぁー？それは流石にねぇだろ。」

シルバーの笑い声と馬鹿にした様な言葉が終わった直後、火神が小さく呟く。

「！…いや、あり得る……。」

「「有り得んのかよｯ！！」」

灰と銀が声を荒らげるのを横に、火神は「カントクに関節技決められる…キャプテンにマジギレされる…。」と青ざめる。

お前の部活どうなってんの？と興味半分、恐怖半分。
部活のことは置いておき、羅一は話を戻す。

「師匠に誘われてんだろ、見に行くぞって。
なら大人しく観客席で見てろ。
今のJabberwockにお前が入った時、どーなるかの予想を聞かせてもらいたい。」

「…おう！」

元気に返事をした火神の後、ナッシュがやれやれと肩を竦めて言う。

「まぁ、大体は予想出来てんだけどな。」

「一言多いんだよ！お前は！」

「肉を吸った奴に言われたくねぇな。」

「その前はリスみたいに頬膨らませて食ってたしな。」

「アホみてぇな顔だったぜ！！」

Jabberwock初期メンバーにボロクソに言われる火神。
喧嘩になりかけたのを止めたのは虹村。

但し、テーブルと灰崎が犠牲になった。

……ﾁｰﾝ

.