【黒バス】藍色のバスケ〔C〕【男主】 (ページ18)

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急速に冷えていく熱。僕が、僕のバスケ否定しようとした事実に息が詰まった。

「俺たちは出会ってからさほど時間も経ってない。でも、キセキの世代の影であるお前が、どれだけバスケが好きなのかとっくに理解してる。

わざわざバスケから離れるケジメを着けるために、ここに来たことが何よりの証拠だろ。」

「……ｯ。」

「それだけの行動力あるなら、さっさとキセキの世代倒せ。
チームプレーと敗北を教えてやれよ。

自分のバスケで、日本一になってオギワラって奴に会いに行けよｯ！！バスケ誘えよｯ！！

絶交なんて言われてねぇんだろｯ！！」

さっきとは違った熱がこみ上げてくる。
再び頬を濡らした涙がとても暖かく感じた。

「俺がジュニア共に言ってること、お前にも言ってやる。」

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「チームメイトは駒じゃないし、コートは盤上じゃねぇ。」

「ポジションは仲間からの信頼の証で、背番号は自分の誇りだ。」

「個人の実力を活かすのがチームプレー。」

「試合に勝てば『勝ち』じゃない。皆で勝って『勝ち』なんだ。」

一つ一つの正論に、胸が打たれる。

こんなにも重いと思った言葉は初めてだ。

「例えばの話。キセキの世代よりも遅めに才能が開花した奴がいたとする。」

「はい？」

突然変わった話に、目が点になった。

「そいつが個人プレーに走ったらお前が止めてやれ。キセキの世代が軽くして投げ捨てたものを、お前が重くして捨てられないようにしろ。

本物のチームなら、お前の言葉を援護する奴は沢山いる。」

「本物の、チーム…。」

彼の言葉が頭の中を反響する。それはとても心地よい響きをしていた。

「お前を迎え入れるチームがない？
なら誠凛高校バスケットボール部にいけ。」

「誠、凛…？」

聞き覚えのある学校名に、胸が跳ねた。

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