Juliet 2

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松村北斗side









どうして考えずにはいられないかって？


そんなの理由はわかってる。









俺はAの事が好きだから。









初めて話した時、すぐにわかった。
この子は他の子とは違う、気を許せるって。









『お互いさ、ゆっくり仲良くなっていこうよ』









君はそう言って笑った。









もしかしたらこの子とは…って思った矢先、出会って次の日にも関わらず、Aは京本の隣で笑ってた。









だけど、話せば話すほどもっと君を知りたいと思ったし、気づいたら好きになってて…









まぁ、そんなの誰にも言えないまま時間は過ぎてしまったけど。









高校の時からずっと、Aにとって1番の理解者でありたい、“良い人”って立場でいいから1番傍にいたいって思ってた。









Aが風磨の妹だとわかって、みんなが離れていった時も、俺はAを選んだ。









でも、最近は傍にいればいるほど心が苦しくなる。歯止めがきかなくなりそうなんだ。









もういっそのこと、あなたなんて大っ嫌いとでも言って俺の事を突き放してくれた方がこの気持ちは楽になるのかもしれない。

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