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委員会からの私の決断は早かった。あの時みたいにズルズル仕事をしていると心も体も持たないと思ったからだ。
それはそうと今から何しよう。大学でてから採用試験受かって研修を兼ねて養成学校入ったし。事務とか営業とか。やったことないし、出来るのかなあ。
…まともに携帯の電源を入れてないし、世間からぐっと遠ざかってしまった。
気づけば、私は空が大好きだった。両親も空が好きでパイロットとCAさんだった。不規則な生活だったけど、時々3人揃って見に行く空港が大好きだった。
なのに。大好きな空に大好きな人達の命を奪われた。しかも目の前で。
「A、おかえり。」
なんでいるの。踵を返し、元来た道を行こうとする。
「逃げるのはなし。早く家開けて。」
顎を振り、部屋を開けろと言う。
「開けないととここで大声だして暴れるよ。」
「緋山先生、ちょっとそれ脅しだよ。」
「近所のみなさーーーん！聞いてください、Aさんが……」
『……汚いですけど。』
「やればできるじゃん、さすがAだね。」
「お腹すきましたね。早く中入りましょう。話したいことたっくさんあるので。」
『冴島さん…。』
そう言って部屋の鍵を開けた彼女は少し痩せていた。たぶん何にも食べていないのだろう。
『あ、そこ座ってて下さい。コーヒーでいいですか？』
「なに言ってんの。今日は呑むに決まってるじゃん。最近呑まないとやってらんないわあ。」
思わず、笑ってしまう。
「Aさん、やっと笑ったね。」
「ほら、Aも早く座って。乾杯しよ？」
緋山先生が渡してくれたのは大好きな桃の缶チューハイ。
「「「かんぱーい！」」」
『……かんぱい。』
「今日のフェローさ、何なの。白石、ちゃんと指導してるの？」
「それはそうと緋山先生こそ！不倫はどうなったの？」
いつもの白石先生、緋山先生。そして、
「あのね、Aさん。今日、緋山先生の当直をね、藍沢先生が変わってくれたのよ。」
『え？』
「最初、緋山先生が藍沢先生にAさんの所に行って欲しいって頼んでたの。でも藍沢先生、Aの悩みを全部聞いてやってくれ、俺は忙しすぎて1人で聞くと日が暮れるって。照れ屋さんなんだね。」
こっそり私に教えてくれる冴島さん。
「だからA、今日は全部吐いちゃいな。」
「ぜーんぶ受け止めてあげる。」
「そうそう、せっかく集まれたんだしね。」
『緋山先生、白石先生、冴島さん。』
うん。涙をぐっと堪えて頷きながら少しずつ少しずつ。
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みゅーちゃん(プロフ) - 凄く続きが気になります。更新待ってますね。応援しています。 (2018年3月8日 16時) (
レス) id: 0dd245588f (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - この作品とても面白いし、感動しましたのでこれからもどんどん更新頑張ってください！m(__)mq(^-^q) (2018年2月10日 18時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
AYAKO(プロフ) - 初めまして。今日久々に読み返していたら更新の通知が来てビックリしました！！このお話、大好きです！！色々とお忙しいとは思いますが、無理のない程度に更新続けて下さいね！！楽しみにしています！！ (2017年12月13日 22時) (レス) id: 4c9fd0eac9 (このIDを非表示/違反報告)
star☆ - 更新頑張って下さい！ (2017年11月22日 19時) (レス) id: f6fbc80bf7 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続きをまた、読みたいので、更新頑張って！！fight (2017年10月11日 21時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かりん | 作成日時：2017年9月28日 22時
