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「私が出る。」
『ヘリ、いつでも飛べます。』
電話に出る前に一言声をかける。やはりヘリで飛ぶらしい。
初療室で橘先生が名取先生を問い詰めている。
思うと、もっと患者情報を聞いて、高度な所か翔北へ運んでいれば。反省どころか謝ってすむ問題ではない。
********************
『本当にすみませんでした。』
「Aさんがなんで謝るの。初期評価をしたのは名取先生。Aさんは名取先生の言う通りに、病院を探した。違う？」
『違ってはいません。でも、もっと探していれば…。患者さんは苦しまず治療を受けれたんですよね。医療知識が足りない上に、でしゃばった真似をして本当にすみませんでした。素直に現場の救急隊員を捕まえてでも対応するべきでした。』
「A、考えすぎ。あんたは悪くない。早く頭あげて。」
『でも…。せめて、患者さんのご家族に謝らせて下さい。』
言い訳だろうか。近くでフェロー2人に自分が悪くないという風に話す、名取先生。
「結果大丈夫だったからいいでしょ？まあ、いい経験だよね。俺も落ち着いていつも通りやればなあ。次からはそうするよ。
小西さんもなんで謝るの？悪くないじゃん。」
言葉が出ない。一体この人は…。
「次はないのよ。私達、医者には次はあるけど患者さんは命を落としたらもう次はないの。」
「Aさん、行こう。」
白石先生に連れられて一緒に出て行く。
白石先生に気にしなくていいからね。明日もあるし、ゆっくり休んで。と言われて1人、とぼとぼ歩く。
そして目の前を私服で歩く大好きな彼を見つける。タイミング良すぎ。
どうしても名取先生が許せないし、聞いて欲しくて呼んでしまう。
『藍沢先生！』
彼が振り向く前に走って後ろから抱きつく。拒否されるのかと思ったら私の手に彼が手を重ねて問いかけてくれる。
「どうした。」
『今日…。』
言葉に詰まる。
「無理しなくていい。落ち着くまで一緒にいてやる。」
その一言にプツリと何かが切れた。涙が止まらない。
どれくらい泣いただろうか。だいぶ、落ち着きを取り戻す。
「もう大丈夫そうか？」
『すみません…いきなり泣いて。Tシャツすみません。』
「話ならいつでも聞いてやる。お前の話の聞き相手は…俺限定にしろ。新海なんてもってのほかだ。
それと、冴島の病室だ。行ってやれ。」
『新海先生のこと、全くと言っていいほど知らないんですけど。』
ほら早く。目線で合図される。あ、私服姿もかっこいい。
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みゅーちゃん(プロフ) - 凄く続きが気になります。更新待ってますね。応援しています。 (2018年3月8日 16時) (
レス) id: 0dd245588f (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - この作品とても面白いし、感動しましたのでこれからもどんどん更新頑張ってください！m(__)mq(^-^q) (2018年2月10日 18時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
AYAKO(プロフ) - 初めまして。今日久々に読み返していたら更新の通知が来てビックリしました！！このお話、大好きです！！色々とお忙しいとは思いますが、無理のない程度に更新続けて下さいね！！楽しみにしています！！ (2017年12月13日 22時) (レス) id: 4c9fd0eac9 (このIDを非表示/違反報告)
star☆ - 更新頑張って下さい！ (2017年11月22日 19時) (レス) id: f6fbc80bf7 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続きをまた、読みたいので、更新頑張って！！fight (2017年10月11日 21時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かりん | 作成日時：2017年9月28日 22時
