相良猛 ページ26
『好きです！付き合って下さい!』
差し出した私の手を優しく押し返して困ったように眉を寄せる彼の顔を見たのはこれで何度目だろう
毎度のことでもやっぱり悲しくて俯いてしまった私の頭に手を乗せた彼
｢もっと良い奴がいくらでもいんだろ｣
そう言ってポンポンと頭を撫でてからじゃあなと背を向けた彼の姿が見えなくなるまで私は動くことが出来なかったのだ
────────
今日も今日とて見事に玉砕した私はいつも通りに学校での生活を終えて帰宅していた。(ちなみに今日は｢もっと自分を大事にしてくれる奴選べよ｣と言われた。)彼は自分を卑下するような事ばかり口にするけれど、私には他のどんな男性よりも彼が眩しく見える
そんなことを考えながらあぜ道を歩いていると、ふと視界の端に眩しいものがチラついた
目を向けてみると金髪の男性が工場のような所から歩いて出て来ているのが見えた
太陽の光を浴びて光り輝く金髪は眩しいけれど、先程感じた眩しさとはなんだか違った気がして首を傾げる
無性に気になってしまった私は、金髪の男性が出てきた工場の中をそっと覗いてみることにした
『えっ、相良さん！？』
覗いた瞬間、とても見覚えのある男性が倒れているのが見えて思わず叫ぶ
すぐに近付いて抱き起こしたが反応はない
かといって私に成人間近の男性を運べるような力はないので、仕方なく相良さんが目覚めるまでその場にいることにした
地面に直接寝転がったままだと流石にアレなので、少し恥ずかしいとは思いながらも膝枕をする
.
｢……ってぇ…｣
『あ、相良さん！』
｢あ？…ってお前！｣
『目が覚めて良かったぁ！あっ、怪我は大丈夫ですか？』
顔を覗き込むように私が言うと、相良さんは顔を逸らしながらおう、と返事をした
｢つか何だこの体勢…そもそもなんでお前がここに居んだよ｣
膝枕をされていることに今気がついたのか、居心地悪そうな表情で相良さんが言った
地面に寝転がるのは相良さんが可哀想で、ここにいるのは偶然通りかかったのだと説明するとそうかとだけ返した彼は立ち上がろうとした
しかし殴られどころが悪かったのか、ふらりとよろめいて私の方へ寄りかかってくる
｢っわり｣
『い、いえ、大丈夫ﾃﾞｽ…』
不謹慎にもドキッと音をたてる心臓と共に顔に熱が集まる
｢…お前、男と二人っきりのこの状況でそんな顔してんじゃねぇよ｣
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pico(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» リクエスト了解致しました！少々お時間下さい。 (2019年1月1日 22時) (
レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - リクで夢主と片桐が相良様を騙してるのが見たいです(騙された大賞みたいな感じで) (2019年1月1日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» 了解致しました！両方書かせていただきますね!!期待せずにお待ちください！ (2018年12月28日 18時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
水空色(プロフ) - picoさん» はい！！忙しければ片方で大丈夫です！ (2018年12月28日 15時) (レス) id: c0998fa5ff (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» リクエストありがとうございますー！それは片桐さんのお話と相良さんのお話をそれぞれ1話ずつ、ということでいいんでしょうか…？ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pico | 作成日時：2018年11月20日 23時
