伊藤真司 ページ1
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｢Aちゃーん！｣
『あれ？伊藤くん、先に帰ったんじゃ…？』
｢や、ちょっと用事があったんだけど、Aちゃんと一緒に帰りたくてすぐ片付けてきた｣
へらっと笑った伊藤くんの笑顔がかっこよくて、可愛くて。見惚れていると口の横に小さな怪我をしているのに気付いた。
そっと手を伸ばして傷に触れれば、イタッと顔を顰める伊藤くん
『あ、ごめんね。でも伊藤くん、用事って喧嘩のことでしょ？』
帰る前までこんな傷なかったもん、と少しむくれた表情で言うと、伊藤くんはすごくオロオロしながら一生懸命弁明しようとしていた
｢Aちゃん怒った…？俺が喧嘩するのいや？ごめんね、もう喧嘩しない…｣
『違うよ伊藤くん。喧嘩してる伊藤くんはかっこよくて本当は好き！でも伊藤くんが怪我する所は見たくないの…』
｢Aちゃん！！！！｣
一瞬胸を抑えた伊藤くんは、すぐにぎゅっと私を抱きしめた。
伊藤くんの香りにふわっと包まれて、たくましい腕で優しく頭を撫でられる。
身長差で私の頭が伊藤くんの胸あたりにあって、ドクドクと少し早めの鼓動を耳が拾った。伊藤くんもドキドキしてるんだと思うと余計に顔が熱くなって、隠すように顔を伊藤くんの胸にグリグリと押し付ける。
｢はぅ、かわいいぃ〜…｣
長い間そのままの状態で十分お互いを満喫した私達はそっと体を離した。
数秒真っ赤な顔で見つめあって、伊藤くんの｢そろそろ帰ろうか｣という言葉でようやく歩き出す。
｢Aちゃん｣
『なーに？』
｢心配してくれたんだよね？ありがとう｣
『そりゃあ心配するよ、好きな人が怪我したんだもん。』
｢…Aちゃん｣
『…なーに？』
｢俺も好きだよ、愛してる｣
真っ赤な顔のツッパリが愛しの彼女を勢いよく抱き上げてクルクルまわる。
真っ赤な顔の彼女は愛しのツッパリの肩に手を置いて幸せそうに笑っていた。
おまけ。
｢おいお前、あのマブい姉ちゃんの彼氏なんだろ？お前にはもったいねぇよあんないい女。俺がもらってやるからさぁ、｣
ﾊﾞｷｯ
今すぐここに連れてこいよ。
そう続くはずだった言葉は別の鈍い音によってかき消された。
｢確かにAちゃんはふわふわしてて優しくて可愛くて性格が良くて文句無しのいい子だ。俺にはもったいないってのも確かかもしれねぇ。｣
だけどな、
｢お前なんかにAちゃんは絶対渡さねぇよ。｣
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pico(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» リクエスト了解致しました！少々お時間下さい。 (2019年1月1日 22時) (
レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - リクで夢主と片桐が相良様を騙してるのが見たいです(騙された大賞みたいな感じで) (2019年1月1日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» 了解致しました！両方書かせていただきますね!!期待せずにお待ちください！ (2018年12月28日 18時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
水空色(プロフ) - picoさん» はい！！忙しければ片方で大丈夫です！ (2018年12月28日 15時) (レス) id: c0998fa5ff (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - 水空色さん» リクエストありがとうございますー！それは片桐さんのお話と相良さんのお話をそれぞれ1話ずつ、ということでいいんでしょうか…？ (2018年12月28日 13時) (レス) id: 9523295b39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pico | 作成日時：2018年11月20日 23時
