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笛の音色で大人しくなった山爺を見て、鬼太郎が裕太に声をかけ実を返すように指示した。
裕太は言う通り先程摘んだ実を下へそっと落とす…
すると実が森へ落ちた瞬間、森は元の美しい緑色となり触手も山爺も居なくなる。
裕太が空を見ると雲も晴れた青空へと完全に戻っていた
「人間の子共が悪戯したんだ…許してくれ、」
「注意しておかなかった、わしらにも責任がある...」
「あのっ…ごめんなさい！！」
裕太はバッと頭を下げる、どうやら心から反省しているようだ
それを横目に見て紬は山爺へと声をかける。
「山爺殿、まだこの子は童...許しては頂けませんか…？」
紬と鬼太郎達も頭を下げれば、山爺の手にあった実が宙に浮き、実は元のあった枝へ戻る
裕太が前を向くと、先程まで口を噤んでいた山爺が口を開く
「人間の子よ…どの世界にも犯してはならぬ掟がある。しかし、此奴の言う通り...まだ世の断りさえ分からぬ子供故に許そう」
「そして、妖人の娘よ...」
「はい」
「母に似て良い音色であった...」
「ふふ、ありがとうございます。」
なんとか山爺の許しを得られたようだ
「手を出しなさい」
「え？」
裕太は恵と鬼太郎を恐る恐る見つめると、コクリと頷かれる。
それを見て山爺にそっと近寄り手を出す
すると山爺が指で手の平に赤色のバツ印を書いた
「良いか...。二度としてはならんぞ！」
「はいっ！」
そう言い残し、山爺はすっと...消えていった
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騎姫(プロフ) - サヤノさん» サヤノさんお久しぶりです！そうですね笑 (2019年9月5日 4時) (
レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - まぁ、なんだかんだ言って、裕太さんは鬼太郎に伴って妖怪や鈴鹿御前を良く御存じでしたね、もしかしたら裕太さんのお婆様は妖怪に詳しいですよ。 (2019年9月3日 21時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：騎姫 | 作成日時：2018年5月15日 0時
