【ゲゲゲの鬼太郎】鈴鹿御前の末裔31

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振り返るとそこにいたのは、西洋妖怪のグレイスだった






「貴女とはお初、かしら？」






「西洋妖怪、五人衆のひとり....」









「グレイス、以後お見知りおきを？ふふふ...」




手で口元を隠し怪しげに笑いこちらを見ていた








「まさかそっちから現れるとわね、....ｯ」






手に水を纏わせ戦闘態勢を整えれば、それを見てグレイス波音を嘲笑う








「あらやだ、今日は争いに来たのではなくってよ？貴女に1つ助言してあげたくて....。」







「助言、だと....」







「貴女、人間に恋をしているんですってね？」






「！」




驚いた....






まさか西洋側にもこちらの情報が筒抜けだったとは思わなかった









これはまずいかもしれない








グレイスや他の西洋妖怪たちと戦うにあたって万が一優人を人質に取られでもしたら...







「....っ」







彼だけは守りたい







だって、妹の忘れ形見であるあの赤ん坊が紡いだ生命の火だから....








それを途絶えさせたくない





「貴女何か勘違いをしているのではなく？」





「どういう意味よ、それ.......」








「私も貴女と同じ人魚なの。だから臭いでわかるのよね....。忌々しい人間の男の胡散臭いにおいが....」









「私、大嫌いなのよね........。」







「ただそれだけ、他の西洋妖怪にはこのことは話していないし今後話すつもりなんてないから。安心してくれたかしら〜ふふふ...」









「そんな言葉を信じるとでも思ってんの？馬鹿にしないでくんない...」











「....ふふふふふっ」

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