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吸血鬼化した人間達がゾロゾロと劇場から出て襲いかかろうとする
千鶴はそのもの達に背を向けまたまなの手を引いて上に繋がる道を走って行く
「千鶴、どうやってさっきの人探すの?」
「さっきカミーラが映っていた場所、多分あれ支配人室だと思う....。
そこを探そう。」
「でも....もし見つかっても千鶴一人じゃ危険だよ!」
走りながら心配そうに見つめるまなに優しく微笑み返す
「ははっ、大丈夫!私はもうひとりじゃない。」
「え....」
「多分ここは結界が張ってある異空間....。」
「う、うん....それがどうしたの?」
「私昔から結界やそれに通ずるものをすり抜けることが出来るの。最近は修行の成果もあって壊したりも出来るんだぁ。」
「だから出口がないなら自分で作る!」
「じゃあ、二人で逃げるんだね!」
走っていた足を止めまなの方へ振り返り悲しげに笑う
「うんん、行くのはまな...貴女だけだよ。」
「え....な、何言ってるの!?」
「私はここにいる人たちを惹きつける...」
「い、嫌だよ!」
千鶴の腕に両手で掴み、否定する
その目にはうっすらと涙を浮かべていた
悲しげに見つめた後、千鶴はまなの手をそっと退け優しく手を握り宥めるように話し始める....
「それが一番効率がいいんだよ、万が一二人で脱出してもその後は?」
「私たちを追いかけてきた吸血鬼化した人達はきっと他の人を襲ってしまう。それを防ぐ人が必要でしょ....?」
「で、でも!」
「それにきっと外にはこの異変に気づいたアニエスやししょ....紬さん、それに鬼太郎もいる。」
「だからね?まなにはこのことをみんなに伝えて欲しいの。これはまなにしかできないことなんだよ?お願い........ね、まな?」
下を向き涙をぼろぼろと流していたまなだったが、覚悟を決めぐしゃぐしゃになった顔で千鶴をみる
「....っ........わ、かった....!」
「ありがとう....っ」
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サヤノ - こんにちは! 騎姫さん、次回は未知なる妖怪との再会と出会いが鈴鹿御前を待っていると私は鈴鹿御前を信じています。 (2019年5月5日 13時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - みっこさん» みっこさん、またコメントして頂き嬉しいです!はい、頑張っていきます(*´`*) (2019年4月28日 11時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - 続編おめでとうございます!これからも更新頑張って下さい!応援してます! (2019年4月27日 20時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» 知っていますよー、私も仕事にしょうが出るのであまり得意じゃないですが...嫌いでもないですね(笑) (2019年4月27日 16時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 騎姫さん、『ハロウィン爆発しろ』という言葉は御存じでしょうか? 私はリアルハロウィンの満喫を楽しみたい事は知っています、 映画で話題の大人ハロウィンは魅力的ですね? (2019年4月27日 15時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:騎姫 | 作成日時:2019年4月25日 20時