・ ページ8
ここにはいないアニエスが呪文を唱え終えると、
藁人形と紬がシンクロし、妖気の光が怪しげに放ち、そのオーラが紬を包む...
さらに痛みが増した紬は頭を抱え水面から顔を出す
「ッッッッッッあぁぁぁぁぁぁっ........!!!!」
「紬っ....!」
【........】
階段を勢いよく降りると鬼太郎は紬の元へ駆け寄り肩を貸そうと手を伸ばす
それを紫は玄関口から無言で眺めていた....
【!】
すると砂かけと子泣きの後ろからアニエスが歩いて来る
それに対して猫娘は警戒した表情を浮かべる。
「ぐっ....ぁッッッッッッ」
「ぅあっ....ぁ、あ...アニ、ェ........っ....ス....ッ」
【....】
「....ッ...!?」
「ゆかりッ」
アニエスを見つけると一瞬で近寄りどこからともなく顕明連を鞘から抜き、アニエスにのしかかり首の真横の地面に勢いよく突き刺し首元へと歯を近づける
刃が当たるか在らないかのところで止める睨みつける
「やめろ、紫ッ!」
それを近くで見ていたみんなは驚き、咄嗟に鬼太郎は紫へ声を掛ける。
普段の紫ならば感情を露わにし大声で怒鳴ることはあってもこんなふうに
爆発してしまいそうな煮えたぎった怒りと殺意の狭間に居るような雰囲気の彼女を誰もが初めて見る........
ずっと黙りアニエスを睨み続けていた紫だったが低い声で問う
【何をした............】
「....っ!私の魔法で彼女の中に眠る本当の妖力を強化した。
その負担で妖人と己の妖気が暴走し始めているのかもしれない....!そのせいで彼女の器である身体が悲鳴を上げているの」
アニエスは平然とした表情で淡々と言葉を並べる鬼太郎や砂かけ達は驚く。
だが紫はその言葉を聞いた瞬間、頭に浮かぶのはあの時の光景....
7人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サヤノ - 騎姫さん» 出来れば、鈴鹿御前の様々な刀の底力とか、千鶴さんが何故鬼滅師の端くれだった事を知りたかったです。 (2020年4月5日 20時) (レス) id: 7cd0816ef6 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» 『大嶽丸』は今後もたくさん話に出てくるので重要人物の一人です。そして紫も何かを隠しているようですね(笑)これ以上はネタバレになるので言えませんが、楽しみにしていてください! (2019年4月9日 9時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 騎姫さん、西洋妖怪との戦いの最中に鈴鹿御前の内なる何かが暴走です、大嶽丸の名前に苦しんでます、気を確かに! 頑張れ! (2019年4月9日 7時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます(笑)頑張って書きます! (2019年4月6日 15時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます!コメントですけど春のケーキどうぞ。(優しい笑顔) (2019年4月6日 13時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:騎姫 | 作成日時:2019年4月2日 13時