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そして時は1968年へと遡る………
爽快アパートの玄関前に並ぶ二人の夫婦がいた。
「どんな人達が入居して来るのかしら?」
「今日から此処は爽快アパート!どんな人であれ此処で暮らす人達は皆僕らの家族だ!」
「素敵な大家さんになりましょうね?春夫さん!!」
「あぁ。勿論だよ、冬子さん!」
冬子と春夫は互いに手を取り、見つめ合い名前を呼び合う。
そんな二人をアパートの窓から覗き見る3つの影が…………
ーーーーー
「ちょ…、ちょーっと!待った!!!!!」
「「はい…?」」
夏美は鬼太郎の話を最初は黙って聞いていたが、だんだんと自分の頭がついて行かなくなり話にストップをかけた。
鬼太郎は仕方なく話を止める。
「春夫と冬子ってお爺ちゃんとお婆ちゃんの事…?」
「はい」
夏美は頭を抱え自傷的に笑った。
「鍵の事何とかしてくれるって言うから……話だけだからって、言うから信じちゃったけど……。」
「窓から見下ろしていた怪物…?私馬鹿?底抜けのお人好し?」
「恐らく、それは怪物では無く妖怪かと……」
紬もこの話を聞くのは夏美同様初めてだった。
だがその3つの影の正体は何となくわかり、夏美の言葉をやんわりと訂正した。
「…妖怪か〜!…………。うん、やっぱ帰って貰える?」
にこやかと笑みを浮かべているが今すぐにでも鬼太郎達を追い出そうとする。
完全に妖怪を信じていない夏美にムッとした表情で彼女を見つめる砂かけ…
その視線に気づいた夏美は無意識に目を逸らしてしまう。
「鍵の事なら猫ちゃんがちゃんと届けてくれているのでご心配なく。」
「なので話…最後まで聞いて下さい。」
穏やかに話し笑みを浮かべる紬と、無表情で淡々と話す鬼太郎…
「…はぁ」
二人のテンションの違いに戸惑いながらも仕方なく夏美はまた黙って話を聞ことにした。
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騎姫(プロフ) - サヤノさん» 早く西洋妖怪編書きたい!頑張りますね(笑) (2018年11月24日 17時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» はい!椿が本家で紬と紫は分家です(笑) (2018年11月24日 17時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 騎姫さん、ごきげんよう・・最近の鬼太郎は毎日毎週しっかり見ながらたくさんの妖怪を見ています、それから西洋妖怪編では、鈴鹿御前と亡命した魔女のアニエスの昔の秘密や石妖の事件では石山妖子さんに対する友好感の話も待ってます! (2018年11月23日 8時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - こんにちは、椿さんが鈴鹿御前の本家で紬さんは分家ですね! 次回が楽しみに待ってます。 (2018年11月20日 10時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» 椿は夏美にあったことは残念ながらありません。ですが、春夫と冬子そして夏美のお母さん(中学生くらいの頃)とは面識があります(笑)あともう少しでこの話も終わりです!頑張ります笑 (2018年11月18日 18時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:騎姫 | 作成日時:2018年11月17日 15時