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あの一件後…
砂かけが爽快アパートの管理人となり人間ではなく妖怪達に住居場所を提供し、傾いていた運営を立て直すことに最高した。
「そう、それは良かった。あの場所が無くならなくて…」
茶の間で鬼太郎の話しを聞き、安堵する。
またひとつ人間と妖怪が仲良く過ごす場所が増えた事を紬は心から喜んだ。
「そう言えば…夏美さんからこれを預かったんだ……」
夏美から渡された写真をちゃぶ台に置き、紬へと見せる。
するとそこへたまたまふらりと紬の後ろから紫が現れた。
「またお前はいきなり…」
【幽霊族のくせに、この程度の気配くらいわかるようにならなくてどうする…】
「………」
「ま、まぁまぁ…」
気配を消し突然現れることにまだ慣れない鬼太郎は紫の言葉にムっとしながら睨む。
それを紬は間に入り止めた。
「それでこれは…写真、ですか?」
「!」【!】
「夏美さんはあった記憶はないらしいんだが…この女性、」
「紬?紫?」
その写真に移る女性を見た途端、二人は黙り驚いた表情を浮かべていた。
「もしかして知り合いなのか?」
「…っ」
【椿…だ、】
「!…つ、ばき…って…」
春夫と冬子の間で夏美の中学生くらいの頃の母親と仲良さげに移る女性…それは、
紬と紫にとって大切な家族の様に接していた『鬼討 椿(きとう つばき)』本人だった。
「けれど…どうして椿が………」
まさか椿が春夫と冬子と知り合いだったとは…
だがこの中に移る椿は紬と紫が出会った頃より少し若いように見える…
恐らく二人と出会う前に撮ったものなのだろう…
その証拠に妊娠した様子が見られない。
「紬覚えているか、地上げ屋のリーダーが紬を見て言った言葉…」
「え、えぇ……」
__ひ、ヒィィィ!!!!…ち、違うんだっ!お、俺は約束を破るつもりなんてッ…なかったんだ!!頼む!信じてくれよ!!!!
何があったのかは分からない
だが…
紬を見るなりかなり怯えた様子で縮こまり、ビクビクと震えていた。
まるで恐ろしい妖怪でも見たかのように……
「あの後この写真を持ってあの男に聞いたんだ。」
【ほぅ、で?】
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騎姫(プロフ) - サヤノさん» 早く西洋妖怪編書きたい!頑張りますね(笑) (2018年11月24日 17時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» はい!椿が本家で紬と紫は分家です(笑) (2018年11月24日 17時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 騎姫さん、ごきげんよう・・最近の鬼太郎は毎日毎週しっかり見ながらたくさんの妖怪を見ています、それから西洋妖怪編では、鈴鹿御前と亡命した魔女のアニエスの昔の秘密や石妖の事件では石山妖子さんに対する友好感の話も待ってます! (2018年11月23日 8時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - こんにちは、椿さんが鈴鹿御前の本家で紬さんは分家ですね! 次回が楽しみに待ってます。 (2018年11月20日 10時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» 椿は夏美にあったことは残念ながらありません。ですが、春夫と冬子そして夏美のお母さん(中学生くらいの頃)とは面識があります(笑)あともう少しでこの話も終わりです!頑張ります笑 (2018年11月18日 18時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:騎姫 | 作成日時:2018年11月17日 15時