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「き、…たろぅ…っ…」
「遅くなってすまない…」
助けてくれたのは鬼太郎だった
不穏な気配を察知した鬼太郎は牛鬼の居る場所へ訪れ、紬が危険な状態なのを見るやいなや鴉から飛び降り牛鬼に向かって攻撃をしながら紬のすぐ後ろへ着地…
間一髪であったが助けられて良かった、と鬼太郎は安堵の表情を浮かべていた
「…鬼太郎！」
腕を庇いながら鬼太郎のいる方へと走り声をかける
「猫娘、よく頑張ったな…」
猫娘の怪我した腕を見て申し訳なさそうに表情を曇らせる
「……べ、別に…大したことないから！」
心配され嬉しくもあるもののなんだか照れくさくなり顔を背けてしまう
「あの妖怪は、僕がやる…紬と猫娘はここにいてくれ…」
「分かった…」
鬼太郎が紬の横を通り牛鬼の方へ行こうとした時…
「…っ」
紬は咄嗟に鬼太郎のちゃんちゃんこをきゅっと握る
「……っ」
それに気づいた鬼太郎は紬の方を顔だけ向け見れば…
紬は今にもないてしまいそうな不安な顔を浮かべ黙って鬼太郎を見た
それだけで紬が何を思っているのか鬼太郎には十分すぎるほど伝わる…
無理しないで…
怪我して欲しくない…
死なずに帰ってきてください…
思っても思っても足りない…
でも鬼太郎は自分がこんなことを思っても行ってしまう
人間達を…みんなを守る為なら鬼太郎どんな無茶も惜しまない
それこそ死ぬことも恐れないだろう…
『行かないで…』
さらに握る手に力が入る
「紬………」
「…っ」
紬が掴んでいる手の上にそっと包み込むように優しく握りゆっくりと離させ紬の方を向き優しく微笑む
「…っ」
繋がれた手から感じる鬼太郎の思い…
(大丈夫、僕を信じてくれ…)
(ちゃんと、紬の元へ戻るから…)
そう言われたらもう出る言葉はひとつしかない
「…っ…気をつけて、ご武運を………」
精一杯笑う、鬼太郎が少しでも気にしないように…
鬼太郎は紬の手を離し今度こそ牛鬼のいる方へと掛けて行く
その後ろ姿をただただ見つめた
でもこの後、私は後悔することになる
何故あの時、無理矢理にでも止めなかったのだろうか、と…＿＿
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騎姫(プロフ) - サヤノさん» 最近仕事が忙しくてなかなか更新出来ずすみません(；・∀・)もう少々お待ちをー！ (2018年11月14日 20時) (
レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 妖怪アパートの回と石妖の回をお待ちしております！ 暖かいスタミナ料理を食べて体を暖めてから頑張って書いて下さい。 (2018年11月13日 7時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます！さぁ、それはどうでしょう！（笑）読んでからのお楽しみー！ (2018年11月11日 16時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - こんにちは、騎姫さん、 毎日読んでた鬼太郎と鈴鹿御前の物語を読んでます・・それともし、西洋妖怪の戦いが近づき始めた時は魔女姉妹のアデルとアニエスの場合は亡くなられた母君から守る仲である先代の鈴鹿御前の可能性を信じます。 (2018年11月11日 11時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» 了解しました。話はこちらで頑張って考えます。頑張ります！ (2018年11月8日 17時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：騎姫 | 作成日時：2018年10月26日 0時
