・ ページ22
「それは分からん…じゃが、」
「鬼太郎もこれ以上島のみんなを…紬を傷つけたくはない筈じゃ。」
「…っ…(本当に…それでいいの…このままじゃ鬼太郎との、約束が…ｯ)」
カルラ様の力によって宙に浮かぶ牛鬼を見て涙を流す
もう伸ばしてもアナタにこの手が届くことはないのでしょうか…＿＿
ごめんね… 、鬼太郎…っ
「ごめんなさいｯ…っ…」
カルラ様は笛で牛鬼を操り、とうとう火山の底のマグマへ落とす
牛鬼の叫び響き渡る…
そして鬼太郎の中から牛鬼の魂が出てくる、それを待っていたかのようにカラル様は風呂敷に包み込む。
「捕まえたぞ…！」
紬は猫娘とまなに支えられながら火山へやって来る
マグマを悲しげに見つめた。
「鬼太郎…すまん…、っ」
「…約束………っ…ま、もらな…ぃ…と……」
マグマへ飛び込もうとする紬
その目にはもう先程のような強い意思はなかった…
瞳は曇り絶望の色を放つ
全て終わった…、鬼太郎のいない世界に未練など無い
「紬！止めなさい。」
「そうですよ！だめっ！！」
猫娘とまなは必死に紬を止める
こんな紬は見たことがない。
紬にとって鬼太郎がどれだけ大切な存在だったのかを改めて知る二人…
なんとか抑え、紬は怪我を負っているのもあるのか膝から崩れ落ち座り込み涙を流し続ける。
「うっ…っ…鬼太郎…！鬼太郎ぉぉぉぉぉｯｯｯｯ…っ！！！！！」
「何だ？紬。一体何があったんだ？そんなに泣いて……」
崖からよじ登り現れたのは死んだと思もわれていた鬼太郎の姿…
牛鬼になってからの記憶がないらしくキョトンとし、皆を見ていた
「鬼太郎…！」
「良かった…」
猫娘とまなは涙を浮かべ喜ぶ。
だが紬は今の状況がまだついていけず、無言で鬼太郎を見つめる
「紬…？」
「っ…」
鬼太郎の声が合図かの様に彼の方へ駆け寄り勢い良く抱き付く。
鬼太郎は紬がいきなり抱きついて来たことに驚く。
けれど咄嗟ながらもちゃんと紬を受け止めた
「っ！如何したんだ？紬…」
「良かった…鬼太郎っ…鬼太郎！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» 最近仕事が忙しくてなかなか更新出来ずすみません(；・∀・)もう少々お待ちをー！ (2018年11月14日 20時) (
レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 妖怪アパートの回と石妖の回をお待ちしております！ 暖かいスタミナ料理を食べて体を暖めてから頑張って書いて下さい。 (2018年11月13日 7時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます！さぁ、それはどうでしょう！（笑）読んでからのお楽しみー！ (2018年11月11日 16時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - こんにちは、騎姫さん、 毎日読んでた鬼太郎と鈴鹿御前の物語を読んでます・・それともし、西洋妖怪の戦いが近づき始めた時は魔女姉妹のアデルとアニエスの場合は亡くなられた母君から守る仲である先代の鈴鹿御前の可能性を信じます。 (2018年11月11日 11時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» 了解しました。話はこちらで頑張って考えます。頑張ります！ (2018年11月8日 17時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：騎姫 | 作成日時：2018年10月26日 0時
