・ ページ13
それを見ていた紬は思った
これが私達が必死に今まで守ってきた人間の姿か……
こんな者達のために鬼太郎は…
＿＿大丈夫、僕を信じてくれ…
＿＿ちゃんと、紬の元へ戻るから…
牛鬼と戦う前に約束した言葉達が次々と彼女の頭の中を駆け巡る。
(…っ…うそ…っ、き……)
鬼太郎のちゃんちゃんこを掴んだ手を眺める。
何故あの時この手を離したのだろう…
彼の言葉など無視して行かせなければ良かった
こんなにも無力な自分を恨めしく思ったのはいつぶりだろうか…
そんな事を考えている時だった
【考えるな…】
「！」
【闇にのまれれば、二度と戻れなくなるぞ。】
紬の肩に手を軽く乗せる。
闇…
もし前の様に自分の中に『妖人』の力があれば…
(アナタになんか分からない…偽物でないアナタにはｯ…っ…)
目玉おやじ達のいる方へ歩いていく紫の後ろ姿を強く見つめる
「…1つだけ、1つだけ方法がある！言い伝えによれば、牛鬼を牛鬼岩に封印した一人はこの島の鎮守の森に祀られておるカルラ様じゃ。」
「古の人々は人間の力では如何にも成らない事が起きた時カルラ様の社の前に集い、一心に願い手を合わせたという。
「肝心なのはみんなの心を1つにしこうべを垂れる事じゃ！誰かを憎んだり、己さえ助かればとかいう気持ちがあってはカルラ様は助けてはくれまい！」
「一人はって…他にも牛鬼を封印した奴がいるのか？」
「わしも話に聞いておるだけなのだが…その昔天女と崇められていた鈴鹿御前様の末裔で…名前は………えー…」
【…それは妾じゃ。】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» 最近仕事が忙しくてなかなか更新出来ずすみません(；・∀・)もう少々お待ちをー！ (2018年11月14日 20時) (
レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 妖怪アパートの回と石妖の回をお待ちしております！ 暖かいスタミナ料理を食べて体を暖めてから頑張って書いて下さい。 (2018年11月13日 7時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます！さぁ、それはどうでしょう！（笑）読んでからのお楽しみー！ (2018年11月11日 16時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - こんにちは、騎姫さん、 毎日読んでた鬼太郎と鈴鹿御前の物語を読んでます・・それともし、西洋妖怪の戦いが近づき始めた時は魔女姉妹のアデルとアニエスの場合は亡くなられた母君から守る仲である先代の鈴鹿御前の可能性を信じます。 (2018年11月11日 11時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» 了解しました。話はこちらで頑張って考えます。頑張ります！ (2018年11月8日 17時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：騎姫 | 作成日時：2018年10月26日 0時
