・ ページ12
「そんなもの有りはしないよ。私はただ…美に狂う女達が堪らなく愛おしいのさ…その底なしの欲望がね、フフ…｣
｢ずんべらはかつて…美を求めるあまり、水銀を飲んで死んだ女が妖怪となったもの…と聞いた事があるが、｣
目玉おやじが鬼太郎の頭から出て説明する。
「それは、自分と同じ様な人間が愛しい……と、言うことでしょうか。」
｢元に戻るに決まってる！死人の顔なんて…冗談じゃない！｣
｢本当に良いのかい？お前…美しくなって特別な扱いをされたくなかったのかい？｣
｢っ？！｣
｢良く考えな？死人の顔は…いくらでも張り替えす事ができるよ｣
｢私は……｣
「…妖怪になりたいのですか？」
紬が少女達に話しかける、
その表情はどこか恐ろしさを感じられる……
「死人の顔…偽りの自分でいるよりも、自身の顔で思う存分笑う……それが一番の幸せなのではないかしら？」
まるで自分の事を照らし合わせているかのような発言をする紬…
｢そう…よね、元の顔も悪くないしね！｣
紬の話を聞き、思い直す…
そして少女は自分の顔を持ち、元に戻す。
｢さあ、貴方も！｣
｢ゎ…私は…｣
｢ほら早く…！｣
｢っ…私……わ…私…は…！｣
｢まさか！自分だけその顔で居るつもりじゃないでしょう？妖怪になっちゃうんだよ！｣
きららは自分の顔を近付けられた途端、恐怖を覚える。
……仕方なく自分の顔を受け取るが、
｢…ッ！！！｣
｢えぇ？！ちょっと！｣
自身の顔を床へ叩き付け、その場を逃げるように出ていってしまう。
「きららちゃん！！｣
まなは叫ぶと同時に、追いかけて行く。
鬼太郎達もきららの後を追う…
ずんべらはそんな様子を意味深げに、ただ見つめた………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» はい、そうなんです！雪麗さんは波音の妹ちゃんと同じく人間に恋をしていたのですが…こちらも悲恋で終わってるんです。そうですね、夏を満喫してほしい（笑） (2018年7月25日 14時) (
レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - はいです、雪麗ちゃんがずんべらさんの旧知の仲だとはしかも昔話の雪女のお雪さんですね‥すねこすりのハクくんや波音さんや鈴鹿御前さんがこれから鬼太郎達と境港の休日で過ごす夏休みです、とことんリフレッシュ！ (2018年7月25日 11時) (レス) id: 8d2a1aa09d (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - 暑いですね、そちらもお気をつけて。今回は久しぶりに雪麗さんが少し出てきます。お楽しみに！ (2018年7月24日 19時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 騎姫さん、こんばんは、今回は暑い猛暑に気をつけて水分補給して書いて下さい…最近きららさんが自分の顔に困ってずんべらのお姉さんに契約をしててそれから鈴鹿御前さん達は情報収集してますね。 (2018年7月24日 19時) (レス) id: 8d2a1aa09d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：騎姫 | 作成日時：2018年7月23日 20時
