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「はぁ…自 殺 現場にくれば何かわかるかもって思ったけど……」
(このフェンスを越えて落ちた…)
(人間は相変わらず追い込むのが上手よね。)
「はぁーっ……やっぱし一度紬の力借りるしかないかなぁ…」
(私じゃ、妖気を微かに感じる程度…)
紬ならそれと別にその者の邪気や心を読む事が出来る。
いつもの波音ならさっさと片付けたい思いもあるので紬や鬼太郎の手を借りて解決へ導いていた…
けれど…
紬の事情を知ってから波音はあまりこの手の事件を相談することを戸惑うようになっていた。
鬼太郎に紬の人格のことを話した時、彼は悲しい顔をしていた。
あの顔は、今のままの紬でいてほしいと思っているのだろう…
そう思った時…
波音は、ふ…っと思った
自分はどうなのだろう…
鬼太郎達と違い波音は元々の紬を知っている、
どちらかを選ぶなんて出来ない
だって波音にとってどちらも紬なのだから…
そう思ったらあまりこういった事に関わらせたくない、少しでも長く今の現状維持を望んでしまう…
「…っ…あぁっあ！やめやめ！！こんなの私らくないじゃない！」
ザァァァァ……
そう自分へ言い聞かせ、波音は雨の降る空を見上げた。
声を上げても聞こえないだろうと思うほど雨足は強く曇天空…
「ふふっ…(ちょっと気分転換してく、か。)」
人魚にとって雨は恵み…
彼女はこみ上げてくる無邪気な気持ちが抑えられなくなる。
「ちょっとくらい……いいわよね？ふふ」
あたりを見て誰もいないことを確認した波音は、思わず笑みがこぼれる。
そして着ていたカーディガンとヒールを脱いで彼女は舞うように踊り始める。
「っふふふ♪あはは〜」
波音が舞えば舞うほど雨は強さを増し、嵐の如く強くなっていく。
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サヤノ - あのぉ、言いにくいのですが、波音さんに言わなければならない事があります、鈴鹿御前さんが石妖という女性妖怪と刃を交えました。 (2019年2月4日 9時) (
レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます！この恋が叶うのか…それともほかの人魚立ちと同じように悲哀の道に進むのかでお楽しみに！ (2018年7月20日 14時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 波音さんの物語はまさに人魚姫ポジションでしたよ！ (2018年7月20日 9時) (レス) id: 8d2a1aa09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：騎姫 | 作成日時：2018年7月12日 17時
