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しゃがんでいた身体を立たせ、瓦礫で封鎖された場所を見据える。
(まずはアイツをどうにかしないと、............)
「音波、....ちゃん?」
「ここから動かないで....。」
「え、音波ちゃんどこに....」
「ハァ-....何処って、人呼びに行くんですよ。
このままじゃ脚腐らせて切り落とすことになるけど?」
「あ、はは....たまに音波ちゃんってすんごくえげつないことサラッというよね、、、」
「ふっ、そういう性格なんで〜!」
「いい?ちゃんとそこに居てくださいよ?
あんたに死なれると....その、困る理由が出来ちゃったんで、」
「(え?)....けど、ここからどうやって」
「あたし、実はか〜な〜り!力持ちなんですよ〜」
「え、え....?」
「けどそういうの見られるのあんまり好きじゃなくって〜、なので....目閉じてて貰えません?」
「ぇ、....えーっと、、、」
「お願い...目、閉じて。
私がいいって言うまで絶対にあけないで。」
「........」
先程までおちゃらけたことを言っていた波音だったが、最後の言葉だけはとても重みがあるように感じる。
まるで何かを決断したかのような、そんな表情をしているように見えた
彼女のこんな姿を見てしまったら、もう従うしかない。
「....................わかった........」
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サヤノ - あのぉ、言いにくいのですが、波音さんに言わなければならない事があります、鈴鹿御前さんが石妖という女性妖怪と刃を交えました。 (2019年2月4日 9時) (レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます!この恋が叶うのか…それともほかの人魚立ちと同じように悲哀の道に進むのかでお楽しみに! (2018年7月20日 14時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 波音さんの物語はまさに人魚姫ポジションでしたよ! (2018年7月20日 9時) (レス) id: 8d2a1aa09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:騎姫 | 作成日時:2018年7月12日 17時