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あれから数時間が経ち、波音は縁側に座り静かに夜の空を眺めていた
「あら、波音ここに居たの…」
「すねこちゃんは寝た?」
ぼーっと外を眺めていれば縁側へ続く廊下を歩き、こちらへ来ていた紬に声をかけられる。
「えぇ。最近は私の心配ばかりさせてしまっていたから、あまり眠れていなかったみたいで…」
そう呟くと、紬も隣へ腰を下ろす。
「珍しい、酒?」
「ふふふ、たまには 月を眺めながらの一杯も乙なものでしょう〜?」
「確かにね。」
差し出されたお猪口を受け取り酒を継がれる。
そして今度は波音が紬へ同じように注ぐ。
ふたりは乾杯を交わし、ゆっくりとした時間を楽しむ。
久々だった
昔は紬とよくこうして酒を交わしながら二人の時間を楽しんでいた
けれど最近はハクがこの家へやってきたことや波音の仕事が忙しくてあまり二人でこうした時間を過ごすのは減ってしまった
そんなことを考えていれば、紬が口を開く。
「今回はおひとりで大丈夫、なのですか...?」
最初は何を言っているのかわからなかった…
だが、今回抱えている事件についてのことだと理解した波音は逆に問いかけた。
「そう、見える…?」
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サヤノ - あのぉ、言いにくいのですが、波音さんに言わなければならない事があります、鈴鹿御前さんが石妖という女性妖怪と刃を交えました。 (2019年2月4日 9時) (レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます!この恋が叶うのか…それともほかの人魚立ちと同じように悲哀の道に進むのかでお楽しみに! (2018年7月20日 14時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 波音さんの物語はまさに人魚姫ポジションでしたよ! (2018年7月20日 9時) (レス) id: 8d2a1aa09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:騎姫 | 作成日時:2018年7月12日 17時