検索窓
今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:10,425 hit

強き、戦友 ページ21

「はぁ…」





「おい!他人の家来てため息ばっかりするなよ!」




「へ…そう?」



「自覚無しかよ!」








昨日の事を思い出すとモヤモヤする







あれは最善の策なのに、何故こんなにも歯切れが悪く感じる






「…はぁー………」









頭の中に浮かぶのは優人の哀しそうな表情…









ハクは呆れながらも心配そうに波音を見つめていれば、お茶と茶菓子をお盆に乗せてやって来た紬がハクの代わりに問いかける。









「…あらあら、珍しい。何か悩み事ですか?」






「な、悩…ね、、、…って!なんで私があんな人間の男なんかに…あぁぁぁ!!(なんかイライラしてきたぁ)」





頭を抱えて唸りながら畳へ寝転ぶ





(だ、大丈夫か?こいつ。。。)








「それで、その人間の男……の方がどうかしたの?」







「…」




波音は悩んだ、今関わっている案件を話すか…





出来れば離したくないのが本音だった









ついこの間まで眠り続け、やっと最近体調も戻ってきた彼女にこのことを話せば絶対協力しようとするだろう…









勿論それに関しては別に構わない、今までの波音なら何も考えず普通に話した







けれど今は状況が違う






彼女自身のことが解決していないのに…









他のことまで背負わせたくない









波音にとってどちらの紬も大切な戦友…








心の拠り所だから…__









そう考えていれば、いつの間にか近くへ来ていた。







「てか波音、お前妖怪と戦った?」




「え?」




「微かになんだけどさ、嗅いだことない妖怪の気配するぞ……?」




「!」








「…波音?任務、だったのですか?」








不味い、やはり来るんじゃなかった…







そう思ってももう遅い、









観念して話すしかない、そう思った波音は口を開く。






「……ハァ-…あんた達探偵になれんじゃないの?」





「「探偵?」」









「あー…いや、その……。こっちの話…、気にしないで。」







無意識に訪れたことを後悔する波音だった…

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:ゲゲゲの鬼太郎 , 6期鬼太郎 , 人魚   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サヤノ - あのぉ、言いにくいのですが、波音さんに言わなければならない事があります、鈴鹿御前さんが石妖という女性妖怪と刃を交えました。 (2019年2月4日 9時) (レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます!この恋が叶うのか…それともほかの人魚立ちと同じように悲哀の道に進むのかでお楽しみに! (2018年7月20日 14時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 波音さんの物語はまさに人魚姫ポジションでしたよ! (2018年7月20日 9時) (レス) id: 8d2a1aa09d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:騎姫 | 作成日時:2018年7月12日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。