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深夜にこの棟の寮への自分の部屋を訪れようと近づいて来る珍しい妖気を感じ、嫌そうな顔をしながら扉を開ける。
そして話を聞いていれば…
「は?今なんて言った?」
「ですから明日、この場所へ赴き噂の根源調査を命ずる…」
「と、閻魔大王様からのご命令です。」
「噂調査って…そんなくだらないことなんで私がしなきゃいけないのよ!そういうのに特化したのがいるでしょ!?」
(ぐぅ太郎にでも頼めよ!)
いつもいつも暇があれば眠り、ぐうたらしている鬼太郎を思い浮かべ反論する。
たしかに普段なら鬼太郎が調べたものを聞きつけ協力し討伐の命令を受ける…
「命令に逆らうおつもりですか…」
そんなことを言われて波音が黙っているわけもなく…
直ぐにその言葉へと反論する。
「はぁ?誰もそんなこと言ってないでしょ、ただ今までと内容が違いすぎるって言ってんのよ。」
夜遅くに部屋へ訪れた雪麗に告げられた任務、それは…
ある大学にて広がる不吉な噂についての調査、及び討伐
3年くらい前にある女子生徒が亡くなってから突如現れるようになった妖怪らしき影…
最初の頃は背後や鏡越しに現れるくらいだったが、
一年前くらいから急速に力をつけたのか、そこの生徒限定に襲うようになってしまったとのこと。
そうなった理由や妖怪が関与しているのかは不明…
それも含め調べるように明日から生徒として入学し、潜入捜査を行えとのことである。
雪麗が去り、ため息をつきながら波音は背中から倒れるようにベッドへ体を預ける。
「はぁーあっ!!明日は紬連れて新しく出来たショッピングモール行く予定だったのに…クソ雪!チッ」
文句を言いながら紬へとメッセージを送る。
(けど、学校かぁ…めんどくさいな…人間に紛れ込むのって肩こるしストレスハンパねぇー…ハァー)
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サヤノ - あのぉ、言いにくいのですが、波音さんに言わなければならない事があります、鈴鹿御前さんが石妖という女性妖怪と刃を交えました。 (2019年2月4日 9時) (レス) id: 41b29e3ed5 (このIDを非表示/違反報告)
騎姫(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます!この恋が叶うのか…それともほかの人魚立ちと同じように悲哀の道に進むのかでお楽しみに! (2018年7月20日 14時) (レス) id: ff6ff3fb72 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 波音さんの物語はまさに人魚姫ポジションでしたよ! (2018年7月20日 9時) (レス) id: 8d2a1aa09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:騎姫 | 作成日時:2018年7月12日 17時