5話 ページ37
そう言うと相手に向かっていった
銃を持っていた奴の腕を掴むとそのまま背負い投げをし、投げた先にはもう1人が巻き込まれる。次に腹にボディーブローをかます
蹴り、殴りを繰り返すといつの間にか1人しか残っていなかった。もう終わりか…なんて思っていると残った奴が呼んだのか援軍がきていたらしく人が増えていた
｢姉ちゃん、随分可愛がってくれたな。今度は俺が可愛がってやるよ｣
下品に笑いながらAの元に歩いてくる
○○！○！！
と、周りの奴らに聞くに絶えない罵声を浴びせられる。そんな中Aは腕を伸ばして何ともないような態度をとっていた
｢そう、手応えがなくてちょっと退屈してたの｣
｢っ、A！怪我するぞ！｣
自分に向かって叫ぶ亜久津を見て微笑んだ
｢心配してくれるの？ありがとう。でもね、私こう見えて────｣
強いの
そう言った瞬間近づいてきた相手に触ると、瞬きの瞬間も無く吹っ飛んでいった。何が起こったのか周りの不良達にも、亜久津にも分からなかった
ただ分かることはジャージを来たどこにでもいる普通の女性が手を前に出してるだけで相手が吹っ飛んだ、という事
｢ね、言ったでしょ。力加減できないからって。さあ、次は誰が来てくれるの？｣
そこからはAの独断戦だった
殴り蹴り、誰も逆らうことはなくただやられるだけ。人は恐怖を感じるとここまで動かなくなるのか、亜久津はそう思った
彼女にあんな一面があるとは思いもしなかった
最初は自分も加勢したい、殴らせろ！なんて思っていたが今はもっと見たい。あいつのああいう顔を見たいという気持ちが膨らんでいる
そこから暫く経つと彼女の周りには人の山が出来ていた
パンパン、と手をはらうA
｢ふぅおしまい。ここの人達威勢はいいけど実力はそんなに無いね、つまんないの…あ、亜久津くん今縄取るから｣
そう言い縄をちぎった
大丈夫？助けるの遅くなってごめんね、と言うAの頬を触る亜久津
｢おい、血。ついてんぞ｣
｢あ、ほんと？｣
亜久津がそのまま頬を擦ると赤色が口の端まで伸びてしまった
倉庫の小さな窓から漏れる月明かりでよりハッキリ見えるAの顔。できものがない、作り物のような肌には血のようにこっくりとした赤がとても映えていた
綺麗な、赤色…
見惚れるように見ているとAが手を掴んでそのまま引っ張った
｢なにボーッとしてるの。ほら行くよ！｣
そう言い、2人はボロボロの倉庫から出た
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まい(プロフ) - 天葉さん» コメントありがとうございます！皆の頼れるお姉さんを意識して書いていたので伝わっていたみたいで良かったです！イレギュラーのリョーマくん…いいですね。実はまだそこまで考えていなくて…参考になります！亀更新ですがこれからも見てくださると嬉しいです！ (2021年4月8日 21時) (
レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
天葉 - 夢主のTHEお姉さんがいいですね！きっと青学3年達の初恋は夢主ですね(憧れ含む)イレギュラーだとリョーマくんが日本に居なさそうです。原作前に夢主がアメリカ旅行？に行って青学に勧誘する話とかありそうです！面白くて大好きなので更新楽しみにしてます！ (2021年4月7日 19時) (レス) id: 623fd23513 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - RYUさん» コメントありがとうございます。励みになります！ (2021年3月6日 16時) (レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
RYU(プロフ) - 続き楽しみにしています！！無理せず頑張ってください！ (2021年3月6日 0時) (レス) id: 2642c2c975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まい | 作成日時：2021年2月14日 10時
