2話 ページ34
─────きて、起きて
｢っ…？｣
｢あ、やっと起きた。おはよう｣
どうやら先程助けてくれた女性が起こしたらしい
目も冴えてきて周りを見渡すと錆びた鉄パイプや鉄骨。ドラム缶などがあり、錆や埃っぽい匂いがした
大方使われていない工事倉庫とかに閉じ込めたのだろう、そう思った
｢おい、ここは…｣
｢私はおいって名前じゃないよ亜久津くん。AAって立派な名前があるんだから｣
そうAが言うと
めんっどくせぇ
なんて思う亜久津だった
｢はいはい、めんどくさいって顔しないで｣
｢うるせえ、ってかなんで俺の名前知ってんだよ｣
｢んーさっき運んでた人達が喋ってたからかな｣
サラッと言うA
段々話すのが面倒くさくなった亜久津はここから出ようとする…が、立てない。よく見るとパイプ椅子に座っていて手が背もたれの後ろに回され手首と足首が縛られていた
隣にいるAも同じなのかと見るとどうやら手首だけらしい
ちっ、と舌打ちをするとAが気づいてなかったのか、と少し笑った
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あれからしばらく経った
とくに誰かが来るわけでもなく平和な時間が過ぎていく
ただ体が不自由なのは変わりない
そんな中Aはそういえばと声を出した
｢亜久津くんってなんであいつらと追いかけっこしてたの？｣
｢…別に、なんでもねえよ｣
そう答えるが歯切れが悪い
答える気がない亜久津は目をつぶった。その顔をジッと見ているA
あれから10分ほど経っただろうか、まだ自分の方を見ているAに観念したのか亜久津は目を開いて声を荒らげて言った
｢あ゛ー！言う！言うから！こっち見んな！気持ち悪ぃ｣
気持ち悪い、なんて言うが少し顔が赤くなっている
それをみて意外とウブなのね、可愛いじゃない。なんて思ってたりもするA
そんなことを思っているとは知らず、亜久津は何があったのかを話し始めた
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まい(プロフ) - 天葉さん» コメントありがとうございます！皆の頼れるお姉さんを意識して書いていたので伝わっていたみたいで良かったです！イレギュラーのリョーマくん…いいですね。実はまだそこまで考えていなくて…参考になります！亀更新ですがこれからも見てくださると嬉しいです！ (2021年4月8日 21時) (
レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
天葉 - 夢主のTHEお姉さんがいいですね！きっと青学3年達の初恋は夢主ですね(憧れ含む)イレギュラーだとリョーマくんが日本に居なさそうです。原作前に夢主がアメリカ旅行？に行って青学に勧誘する話とかありそうです！面白くて大好きなので更新楽しみにしてます！ (2021年4月7日 19時) (レス) id: 623fd23513 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - RYUさん» コメントありがとうございます。励みになります！ (2021年3月6日 16時) (レス) id: ed3b470f19 (このIDを非表示/違反報告)
RYU(プロフ) - 続き楽しみにしています！！無理せず頑張ってください！ (2021年3月6日 0時) (レス) id: 2642c2c975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まい | 作成日時：2021年2月14日 10時
